病気について知る病気辞典

大腸ポリープについて

2016年7月28日

現在、大腸がんは信じられないほどの勢いで増えており、それは食生活の欧米化、具体的にいうと、動物性脂肪や動物性タンパク摂取量の増加と食物繊維摂取量の減少が主な原因であると多くの学者は指摘しています。

増加する大腸がんへの対策として、便潜血検査による大腸がん検診が普及してきています。これは大腸の病変からの出血の有無を調べ、その陽性者に対しては二次検査(精密検査)として大腸内視鏡検査を実施しようというものです。ただ便潜血検査で陽性となるのは、大腸がんだけでなく、大腸ポリープ、炎症、痔疾患などがん以外にもさまざまな病気が挙げられます。その中でも、内視鏡治療を必要とすることが多い大腸ポリープについて取り上げてみたいと思います。

大腸ポリープとは、大腸内腔に向かって限局性に隆起する病変で、組織学的に良悪性は問わないと定義されることが一般的です。ポリープはその組織学的な性格の違いにより、腺腫、鋸歯状ポリープ、ポリポイド腺がん、炎症性、過誤腫性、間質性、リンパ組織性、内分泌性、その他、に分類されるわけですが、その中でも腺腫は、発見される頻度が高く、その大きさが増すに伴いがん化のリスクも高くなるため、内視鏡的摘除が必要となることが多いポリープといえます。腺腫以外にも、頻度は高くありませんが、悪性化の可能性のあるポリープやがんに準じて治療しなければならないポリープ、出血をきたしやすいポリープ等があり、これらも内視鏡的治療の対象となり得る可能性があります。

40歳以上の方は、積極的に大腸がん検診を受け、陽性であれば専門医による大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。