病気について知る病気辞典

帯状疱疹~早朝の確定診断が大切~

2016年9月1日

帯状疱疹(ほうしん)は、神経節に潜伏しているヘルペスウイルス科の水痘・帯状疱疹ウイルスが原因の病気で、松山市とその周辺地区で年間約3500人が発症します。典型的な症状は、左右一方に神経痛様の痛みがあり、さらに同部に帯状の配列の紅斑や小水疱が出現します。

痛みは、皮疹出現の数日から1週間前に出ることが多いのですが、時には2週間以上前からの場合もあります。痛みの軽度は、キリで突かれるような激痛から、チリチリするくらいの軽いものまでさまざまで、まれには痛みのない場合もあります。

皮疹は、最初は浮腫性紅斑で始まり、その紅斑上に小水疱が出ます。この時期に診断を付け、治療を開始することが最も重要です。ほとんどの場合は、一見すれば診断が付きますが、皮疹が紅斑だけで水疱がはっきりしない場合や、痛みが軽度で患者さんが納得しない場合は、皮疹の水疱になりかけている部位の細胞を取り、染色してウイルス性巨細胞の有無を調べ、ウイルス性巨細胞があれば、ヘルペスウイルスによるものと診断します。ところが、顔面や腰臀部(ようでんぶ)、大腿(だいたい)では帯状疱疹と単純ヘルペスとの鑑別を要することがあります。この場合には、さらに蛍光抗体によるウイルス抗原の検出で診断をします。

60歳代では5%に、70歳代では10%に、3カ月以上続く帯状疱疹後神経痛が残る病気ですので、早期確定診断と皮疹出現後3日以内の治療開始が推奨されています。