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高齢者の難聴と補聴器

2016年9月29日

超高齢者社会となり、聞こえが悪い、テレビの音量を大きくしてしまう、コミュニケーションがとりづらいなどに気付き、また家族に指摘されて受診する高齢者が増えてきました。大部分は加齢変化による難聴で、薬物治療や手術では治すことができない難聴です。このような難聴は補聴器の適応です。

以前に比べると、若々しく現役で活躍されている高齢者が増えたためか、補聴器を積極的に使おうとするケースが増えてきました。しかし、依然と補聴器に対して「雑音だけが聞こえて肝心なことが聞こえない」など、誤った認識を持っている高齢者も多く、なかなか補聴器が普及しないのが現状です。

近年補聴器もデジタル化され、音を大きくすることが主体であったアナログ補聴器の機能に加えて、音量や音質の調整、聞き取りやすくする指向性や騒音の制御が進んできました。また補聴器の形も小型となり、耳穴式や外耳道を塞がないオープンタイプのものなど、より快適に装用できるようになりました。

加齢による難聴だからと諦めるのではなく、補聴器を有効に活用してコミュニケーション能力を改善しましょう。今までは、聞き取りが悪いため会話を避けたり、無口になったり、また人と会うのが面倒であった人も、補聴器によってこれらのことを解消し、積極的に会話やイベントに参加して生活の質を改善することが可能です。また、孤立化を防ぎ、認知症の予防にも効果があると考えられます。

加齢変化による難聴でお困りの人は、一度医療機関にご相談ください。