病気について知る病気辞典

過度なストレスが引き起こす身体や心の不調

2016年7月16日

生活環境の変化や人間関係のトラブルなどで、「ストレスがたまる」と感じることはありませんか?

昨年12月に施行された改正労働安全衛生法においても、ストレスチェック制度が導入されるなど、ストレスケアに対する関心は高まり、メンタルヘルスへの取り組みがなされるようになりました。

ストレスとは、刺激を受けた時に生じる心やからだのゆがみのことをいいます。脳がストレスを感じると、最初は「疲れたなあ」「体調が悪いなあ」といった危険信号を発し、血圧や心拍数が増加、身体は戦闘状態となります。そして、心身の働きを活発にするホルモンを分泌して、ストレスに対抗しようとします。

ある程度は抵抗し元に戻ろうと頑張りますが、強いストレスが続くと、これらの働きは乱れて抵抗できなくなり、自分の力ではどうにもならなくなります。「頭痛」「下痢や便秘」「めまい」といった、自律神経系の症状がストレスへの反応としてみられ、慢性化すると「うつ病」や「不安障害」といった心の病気を引き起こすこともあります。

また、ストレスの影響が身体に現れる病気を心身症といい、心身症には「胃潰瘍」「高血圧」「狭心症」「糖尿病」「円形脱毛症」などがあります。

では、ストレスをためないためにはどのようにしたらよいのでしょうか。

まずは、休息をとり、日々の疲れをためないことです。疲れている時には、考え方が極端になりがちです。何気ないことでも、過度に不安になったり気になったりするものです。「仕事があるから」と無理をせず、リフレッシュするよう心がけてください。一日の終わりには、ぬるめのお風呂にゆっくり入ってその日の疲れをとり、十分な睡眠をとることが大切です。そして、休日には趣味を楽しむことも有効です。音楽を聴く、スポーツを楽しむ、読書をするなど、さまざまなリラックス法を試してみるのもいいかと思います。

そして何より、一人で抱えこまず、家族や友人などに相談することも大切です。同じストレスでも、人によっても、またその時の心身の状態によっても、感じ方や受け取り方は異なります。相談することで、違ったものの見方や考え方ができるかもしれません。

ストレスとなる要因については、人間関係だけではなく、気温の変化や騒音、睡眠不足、残業、不規則な生活などさまざまです。生活していく上で、何らかのストレスは生じますが、ストレスに早く気付いて対処し、上手に付き合っていくことが大切です。いろいろなリフレッシュ法を試してみても、「気分が落ち込む」「やる気がでない」「眠れない」「頭が痛い」など心身の不調が続くときには、専門の診療科へご相談ください。