病気について知る病気辞典

ずきずきあたまが痛いぞ。これって片頭痛かな?

2016年10月1日

今回、片頭痛についてお話ししたいと思います。統計をとってみると、日本人の3分の1以上が慢性的な頭痛持ちといわれています。そのうち脈に合わせた、ずきずきする頭痛が、体質で起きる人もいます。そんな頭痛を片頭痛といいます。日本人の8%がこのタイプの頭痛に悩まされているというデータもあります。年頃の女性に多くみられることから、その原因に女性ホルモンが影響していると考えられています。

片頭痛といっても、頭の片方に限らず両方や後頭部にも発作が起こり、また吐き気を伴うこともあります。特徴の1つに頭痛の起こる前触れ(前兆)を訴える人が2〜3割もいます。よく知られている前触れは、頭痛の30分ほど前に眼前にチカチカと輝く光が現れ、視野の一部が見えにくくなることです。これは閃輝暗点(せんきあんてん)と呼ばれます。

片頭痛の原因は、頭の血管が過度に広がるためと考えられています。頭の血管では、ストレスなどが引き金となってセロトニンという物質が増えます。増えたセロトニンは太い血管を一旦収縮させますが、その後減少するため、血管は過度に拡張し血管痛が起こるのです。また、頭や顔の感覚神経である三叉(さんさ)神経が関係しているともいわれています。

そのほか、環境やライフスタイル、食べ物の影響で痛みが起こることもあります。寝不足や寝過ぎ、貧血、コーヒーや緑茶に含まれるカフェインの取りすぎ、赤ワインやチョコレート、チーズなどに含まれるポリフェノールなどが頭痛の原因になることがあるのです。

片頭痛に襲われたときは、まず、ずきずきしている部位を冷やします。光や音にも敏感になるため、できれば暗くして静かな場所で休んでください。ひと眠りできるなら、寝ている間に頭痛がおさまるかもしれません。

たびたび発作が起こったり、痛みがひどく普通の頭痛薬などが効かないときは、頭痛外来などがある専門の病院に相談してください。片頭痛かどうか調べる検査は特にありません(患者さんが訴える症状が一番の診断のポイントとなります)が、くも膜下出血や脳腫瘍など、危険な頭痛がひそんでいる可能性もあるので、いつもと少しでも違った症状があれば、自分で判断せず医師に伝えてください。片頭痛と診断されれば、治療薬が処方されます。

頭痛発作が重なり普段の生活に影響がでる場合、予防薬を定期的に飲みます。また市販の薬が効かない発作に対しては、トリプタン系製剤という片頭痛の特効薬があります。片頭痛は、時に仕事や学業などに差しさわりが出るほどに苦しむこともあります。自分ひとりで解決できないときは、まずは相談してみてください。