病気について知る病気辞典

しいたけ皮膚炎

2016年12月8日

原木栽培の生しいたけは、春と秋に旬を迎えます。網焼きやバター焼き、そして鍋、フライ、炒め物など、楽しみ方にもいろいろありますが、食べた後に皮膚炎を起こすことがあり「しいたけ皮膚炎」と呼ばれています。

しいたけ皮膚炎は、食べてから数時間ないし数日後に発症することが多く、激しい痒みを生じます。かき傷に沿って、小さな赤い斑点やぶつぶつが線状に見られるのが特徴ですが、腹痛や下痢などはありません。食べた人全員が発症するわけではなく、命にかかわることもありません。

生しいたけの調理方法としては、焼いて食べた場合が多く、加熱が不十分(生焼け)だったと考えられています。生しいたけの成分が熱により変性して皮膚炎の原因物質になりますが、十分に焼いたり煮たりして加熱すると、原因物質は破壊され、症状が出ることはないようです。

同様の現象は乾燥しいたけでも知られています。乾燥しいたけを水に浸した戻し汁をそのまま飲用した場合や、だしとして使用する前の、加熱が十分でなかった場合に生じます。最近では、味付けされた乾燥しいたけのスナック菓子やチップス菓子でも皮膚炎の報告があります。

生しいたけは年を通して楽しめますが、急に強い痒みと線状の発疹が出た場合は、しいたけを食べたか思い出してください。