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バセドウ病のアイソトープ治療

2016年12月15日

バセドウ病は、甲状腺が甲状腺ホルモンを過剰に作ってしまい、新陳代謝が活発になり過ぎてしまう病気です。

バセドウ病の治療には、①内服治療、②手術、③アイソトープ治療、があります。通常は、甲状腺の働きを抑える薬を内服する内科的治療が行われますが、治療が長期にわたりコントロールがうまくいかない人、内服薬の副作用が出現した人、甲状腺が大きくなった人などが、手術やアイソトープ治療の対象になります。アイソトープ治療は、治療できる施設が少ないのであまり知られてはいませんが、安全で有効な治療法です。

アイソトープ治療では、ヨウ素131という薬(放射性同位元素)を内服します。甲状腺は、食物から摂取したヨウ素を取り込んで甲状腺ホルモンを作っていますが、ヨウ素131は、食物から取ったヨウ素と同じように甲状腺に集まり、ベータ線という放射線を出すことで、甲状腺の働きを弱める作用があります。ヨウ素131は体の中で甲状腺にのみ集まり、他の臓器への影響はほとんどありません。

通常は1回の治療で甲状腺の働きが低下しますが、効果が不十分な場合は追加治療が可能です。甲状腺の働きが正常以下まで低下することもありますが、甲状腺ホルモンを補充する薬を内服することで正常化することができます。

アイソトープ治療の際には、食事制限が必要になります。また、治療効果が表れるまで少し時間がかかり、治療早期に一時的に症状が悪くなることがあります。詳しくは主治医、内分泌/代謝科専門医にご相談ください。