病気について知る病気辞典

ストレスと病

2016年12月22日

私は29年間漢方医療に関わっています。開院した頃は、更年期障害、アレルギー疾患、急性腰痛などの患者さんが多かったのですが、高齢化と便利社会の発展に伴い、慢性の痛み、生活習慣病、体力減退などが増えてきました。

最近、患者さんで特に感じるのはストレスです。詳しく診察してみると、3割から多い時で7割くらいの人がストレスの影響を受けています。

例えば腰の痛みだと、今までは八味丸(ルビ・はちみがん)や桂枝加朮附湯(ルビ・けいしかじゅつぶとう)などの循環を改善する薬で治っていたような症状でも治りにくくなりました。消炎鎮痛剤や、痛みに対する漢方薬に加えて、抑肝散(ルビ・よくかんさ)・四逆散(ルビ・しぎゃくさん)などの自律神経症状を調節する薬を併用すると効果が上がることを経験します。痛みばかりでなく、不眠、肩凝り、更年期障害、皮膚炎、ぜんそくなどにもストレスが隠れていることが多いと感じています。

40歳を超えてくると、仕事や子どもの教育、親の介護や家族の病気等々が重くのしかかってきます。現代社会において、ストレスとそれによる感情のかかわりが大きくなっていると思います。体を動かしたり、趣味に時間を使ったり、旅行をしたりして気分転換を心掛けましょう。