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アルコール依存症について

2017年1月12日

アルコール依存症とは、お酒をコントロールして飲めなくなる病気です。一度飲み始めると止まらない、楽しく酔えない、全身のさまざまな臓器障害をきたしても飲む、などが挙げられます。

依存が進行するにつれて、対人関係のトラブルも増えていきます。依存症者にとってアルコールは毒なのです。「冠婚葬祭の時だけ飲む」などして節酒を心掛けても、すぐにまたコントロール不能の飲酒パターンに戻ります。これは、意志の弱さが原因ではなく、アルコールが依存性薬物だからであり、治療が必要です。アルコール依存症の進行を止めるには断酒しかありません。治癒はしなくても、断酒継続で回復し、社会生活が可能となります。

回復には断酒の決意が重要であり、「通院治療・抗酒剤・自助グループへの参加」が三本柱となります。断酒中は、心身共にさまざまな問題が起こります。定期的な通院で断酒継続のチェックをして、自分の問題を振り返ります。抗酒剤には、肝臓に作用して飲酒すると悪酔いのような不快な症状が起きるものと、脳に作用して断酒意欲を高めるものとがあります。依存症者も家族も自助グループへの参加が重要です。一人で断酒するのは困難ですが、自助グループに参加することで仲間に出会い、励まし合えるので、断酒継続率が高まります。

よく「酒は百薬の長」といわれますが、アルコール依存症とは何かを理解し、自分の体調を知って、楽しくお酒を飲めるよう心掛けたいものです。