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「糖尿病網膜症」糖尿病と言われたら眼の定期検診も必ず!

2017年1月19日

糖尿病網膜症は、眼球の奥にある網膜を傷つけ、失明を招く病気です。日本人成人の主要な失明原因の1つで、糖尿病にかかって5年以内の人で1~2割、15年以上の人では半数以上に発生するといわれ、また糖尿病の状態の目安となるヘモグロビンA1cの数値が高い人ほど発生しやすくなります。

網膜症が生じると、まず網膜に出血などの異常が現れますが、見え方には全く変化がない時期がしばらくあり(そのため自分では異常を感じません)、その後見え方が悪くなってゆきます。

いったん見え方に異常が出ると、治療しても改善しないことがいまだにあり、その結果運転免許証を返納することになったり、介護が必要になるなど、生活が一変してしまうこともあります。糖尿病治療の上で必要な、正しい服薬や、インスリンの注射なども自分でできなくなり、その結果、糖尿病自体も悪化するという悪循環も生じます。

このような事態を避けるためには、まずは糖尿病の治療をしっかり続けることなのですが、「眼の」定期検査も受けておくことが重要です。これは、眼科では網膜症の進行をおさえるためのレーザー治療を行いますが、治療を行うのに最適な時期が、多くは先ほどの「見え方に異常を感じない」状態の間にくるためです。

逆に、眼科で網膜症が見つかり、その結果糖尿病が判明するような例もあります。健診で糖尿病が疑われている人は、一度眼の検査も受けておくことをお勧めします。