病気について知る病気辞典

腸閉塞(イレウス)

2017年2月23日

「おなかがはってムカムカし、嘔吐(ルビ:おうと)した」「刺し込むようにおなかが痛いが、しばらくすると治まる」「おならや便が出なくなった」「数年前に開腹手術を受けている」このような時は、腸閉塞(ルビ:へいそく)(イレウス)の可能性があります。

イレウスとは、小腸や大腸の中を食物や消化液が通過できなくなった状態をいいます。原因の中で最も多いのは、開腹手術後の腸の癒着(ルビ:ゆちゃく)によるものです。開腹手術後は、腸同士や腸と腹壁がくっつく癒着が起こりますが、癒着の部位や程度によっては、腸が折れたりねじれたりしてイレウスが起こります。腹部レントゲン撮影を行い、腸内の特徴的なガス像が見られることで診断されます。

治療は絶食と点滴が基本になります。鼻からチューブを挿入し、腸にたまった内容物を体の外へ出して減圧します。このような保存的治療により、大部分の場合イレウスは解除され治ります。保存的に治療しても治らない場合や、イレウス症状を繰り返す場合、あるいは腸管の血流障害が合併して腸管が壊死(ルビ:えし)に陥った、または陥る危険性が高い場合は手術が必要になります。

腸管の血流障害を伴うものを絞扼(ルビ:こうやく)性イレウスといいますが、この場合は早急に手術をする必要があります。

癒着は一度生じると薬で治すことはできませんが、イレウスを避けるためには、消化の悪い食品を避け、よくかむなどの工夫が大切です。