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足指の間がジクジクしたら、水虫?

2017年3月25日

足の指の間がジクジクしたら、まず「水虫だ」と思っていませんか?外来には、水虫になったと受診される患者さんがたくさんいます。

例えば、「水虫になったので、市販の水虫の薬を塗りましたが、よくなりません」「毎日ごしごし洗って、消毒もしていたのに、よくなりません」「じゃあ、皮をちょっと取って、検査してみますね」「水虫はいませんね?」などは、よくある会話です。この場合考えられるのは、接触皮膚炎(かぶれ)、細菌感染(ばい菌)、汗疱(かんぽう)、過度な刺激(こすり過ぎ、洗い過ぎ)、靴によるムレなどです。

接触皮膚炎(かぶれ)は、市販の水虫薬や消毒でおこることがあります。市販の水虫薬には、カビに効く成分以外に、局所麻酔薬や抗ヒスタミン薬など色々なものが含まれています。パッチテストという検査を行うと、何にかぶれているかわかります。患者さんによっては、1種類だけでなく、複数の成分にかぶれていることもあります。皮膚科を受診されるときは、使っていた塗り薬や消毒薬を持っていくといいでしょう。また、一度かぶれの原因になったものは、皮膚がよくなっても二度と使えません。

細菌感染は水虫の薬では治りません。抗生物質が必要になります。時に水虫をこじらせて、細菌感染を合併し足が腫れ上がってしまうこともあります。

汗疱は汗によるムレなどがきっかけで皮膚がふやけたり、小さい水ぶくれができたり、皮がむけるものです。通常かゆみはありません。子どもにもよく見られます。放置してもいいですし、場合によっては保湿剤などを処方することもあります。

毎日1日中、革靴や長靴、安全靴を履いている方は、靴によるムレに気をつけましょう。同じ靴を毎日履かずに2足用意して交互に履くようにしましょう。また、靴を乾燥させることも大事です。靴を脱いだら、指の間を広げて通気させましょう。入浴時にいつも使っている石けんなどで指の間も優しく洗って(ごしごし洗わない)、しっかり水分を拭き取ることが大事です。

最後に水虫のお話を。水虫の治療に消毒薬は必要ありません。この場合は抗真菌薬による治療が必要です。ジクジクした指の間だけでなく、両足全体に毎日塗ることが大事です。つるつるになったと思っても、もう1~2カ月は続けましょう。温泉やプールなど、裸足でいろんな人が歩くようなところに行った時は、家に帰ってから、もう一度足を洗っておくと予防になります。

足指のジクジクの原因は水虫だけではありません。原因によって、治療法も変わってきます。治らないジクジクは皮膚科の専門医の診察を受けましょう。