病気について知る病気辞典

健康寿命を延ばすための運動とは

2017年1月1日

1日8,000歩、20分の速歩きが健康の鍵(かぎ)

「運動していますか?」と患者さんに聞くと、「週3日ジムに通っています」「少し、歩くようにしています」「愛媛マラソンに出場するので、これから本格的にトレーニングです」と、さまざまな声が返ってきます。

私も、一度くらいはマラソンの経験もと思い、愛媛マラソンにチャレンジしましたが、練習を含めて、私にとってはきつすぎるなというのが実感でした。健康を維持するための運動で、体を壊しては本末転倒です。

では、健康を維持するためにちょうどいい運動量は、どのくらいなのでしょう。東京都健康長寿医療センター研究所 運動科学研究室長 青柳幸利先生の著書「やってはいけないウォーキング」(SB新書)の中に答えを見つけました。青柳先生は、群馬県中之条町の65歳以上の全住民5,000人を15年にわたって観察し、身体活動と病気予防の関係について研究されました。

その結果、1日24時間の歩数=「8000歩」、中等度の運動を行う時間=「20分」の2つを組み合わせた数字(本文より引用)が、健康寿命を実現する「黄金律」だそうです。健康維持のためには、運動の「量」と「質」が大事だということです。

では、中等度の運動とは、どのくらいの運動でしょう。「何とか会話ができる程度」の速歩きだそうです。「身体活動計」という「8000歩/20分」を計測するための器具もあります。これは、歩数だけでなく運動強度まで測定できます。朝起きた時に装着し(ポケットに入れるだけ)、夜寝る前に外します。これだけで1日の身体活動量が分かります。

しっかり体を動かして、身体活動計で日々のチェックをし、年1回はきちんと健診を受ける(特定健診は地域によっては無料ですし、かかりつけの医療機関でも受けられます)。これが、健康を守るための理想ではないでしょうか。