病気について知る病気辞典

肩凝りについて

2017年3月1日

あなたのその痛み、大丈夫ですか

肩凝(こ)りは病気が原因で起こるものと、そうでないものがあることをご存じですか。

肩凝りは、日本人にとってごく身近な症状です。厚生労働省の国民生活基礎調査(平成25年度)では、肩凝りは腰痛と並んで「気になる症状」の上位に入っています。

肩凝りの感じ方は人それぞれ。症状を感じる部分は肩だけではなく、首、背中、腕まで広範囲に及びます。不眠や頭痛を訴える人もいます。肩凝りを一言で表現すると、肩、首、背中の上部の筋肉が緊張することにより、違和感、不快感、しびれ、痛みなどを感じる状態をいいます。

慢性的な症状を訴える人の原因の多くには、筋肉疲労を招く生活習慣が関わっているといえます。圧倒的に多いのは、このような病気が原因ではないものです。

筋肉疲労のもっとも大きな要因は、肩や首回りに負担をかける悪い姿勢です。ほかにも運動不足やストレス、眼精疲労、かみ合わせの不良なども原因の一つになります。筋肉疲労性の肩凝りは放っておくと、凝りがさらに凝りを呼び、どんどんひどくなっていくという特徴があります。姿勢を正したり、筋肉疲労を起こしにくくする温熱療法や、筋力を高めるトレーニング、こわばった筋肉をほぐすストレッチなど、セルフケアを取り入れるとより早い改善と発症の防止に役立ちます。

また、肩凝りが起こる原因となる病気は、骨や筋肉の障害だけでなく、内科、眼科、うつ病などの精神疾患、歯科的な疾患など多岐にわたり、時には一刻も早く治療を要する場合もあります。

肩凝りは病気ではないと考える人が多く、病院よりも整骨院・カイロプラクティック・はり・きゅうなどの民間療法にかかる人が多いのが現状です。

症状が肩凝りだけでも、凝りや痛みが強くてつらい場合や痛みがどんどん増す場合は、病気が原因によるものの可能性がありますので、整形外科など医療機関を受診してください。