病気について知る病気辞典

じんじん、ビリビリ、チクチクする痛みはありませんか~神経障害性疼痛~

2017年4月13日

日本において慢性的な痛みを感じている人は、少なくとも600万人いると考えられており、そのうち4人に1人が神経障害性疼痛(とうつう)の疑いがあるといわれています。いろいろな病気やケガなどによって、神経が傷つくことが原因で痛みや痺(しび)れが生じるものを、神経障害性疼痛といいます。
症状の特徴は、①針で刺されるような痛みがある、②電気が走るような痛みがある、③焼けるようなひりひりする痛みがある、④衣類が擦れたり、冷風に当たったりするだけで痛みが走る、といった症状です。
代表的なものとして、帯状疱疹(ほうしん)後の神経痛、糖尿病により神経が障害されて起こる両手足の不快な痺れや痛み、全身に原因不明の痛みがあらわれる線維筋痛症、脊柱管狭窄(きょうさく)症や椎間板ヘルニアなどによる坐骨神経痛などがあります。
治療薬は、痛みを伝える物質が過剰に放出されることが原因と考えられているため、その物質の放出を抑えて痛みを和らげる神経障害性疼痛治療薬(プレガバリン)がまず最初に試されます。ただし、めまいや眠気などの副作用が報告されており、自動車の運転など危険を伴う機械の操作をする場合や、高齢者では転倒し骨折などを起こした例があるため、十分に注意が必要です。その他、抗うつ薬、オピオイド、神経ブロック療法なども用いられます。
20年間続いていた切断のあとの痛みがなくなった人もいますので、長く続いている痛みをあきらめず、病院の先生に相談してみてください。