お知らせ

松山市医師会会長からの緊急メッセージ

2020年4月17日

松山市医師会会長からの緊急メッセージ

 松山市医師会会長の岡本茂樹です。新型コロナウイルスの感染者数が日に日に増加し、4月16日には政府から全国に緊急事態宣言が出されました。日本は大きな危機を迎えております。

 まず最初に、新型コロナウイルス感染が原因で亡くなった方々、ご遺族の方々にお悔やみ申し上げます。また、現在入院中の方々にお見舞い申し上げます。そして、新型コロナウイルス感染症と昼夜を問わず戦っている医師、看護師、臨床工学士、検査技師など医療スタッフおよび行政のスタッフにお礼を申し上げます。

 4月16日現在で、愛媛県内で41名の新型コロナウイルス感染が確認されており、感染者数が急激に増えております。松山市内の介護関係施設での集団感染も発生し、愛媛はまだ大丈夫というわけではありません。今のところは感染経路がわかる人が大半ですが、どこから感染したかわからない市中感染がメインになると、自分の身は自分で守らないといけません。

新型コロナウイルスの感染は、感染者からの飛沫感染と接触感染です。くしゃみ、咳、つばなどと一緒に放出されたウイルスを口や鼻から吸い込んだり、手すりなどに付着したウイルスを触れた手で、口や鼻を触ったりすると感染します。このため、自分が感染しないことと、感染していても無症状のこともあるので他の人にうつさないことが、感染を抑える切り札です。まだ治療薬がありませんので、もっとも大事なことは「不要不急の外出自粛」で感染が広がる機会を減らすことです。家から一歩でると、どこに感染の落とし穴があるかわかりません。「どうしても」「今」外出しなければならない用事なのかどうかをよく考えて下さい。
その上でどうしても外出しなければならない場合には、自己防衛と周りの人に感染を広げないためにも、3密「密閉・密集・密接」を避けましょう。人との距離をとる、マスクをつけ、咳エチケットにも気をつける、こまめに手指を消毒あるいは手洗いし、帰宅したらすぐに手や顔を石鹸で洗うことを守りましょう。

 もし、体調が悪くなった時は、無理せずに自宅で休養して下さい。毎日、体温をはかり、熱があったら仕事は休みましょう。自宅で休養していても熱が続いたり、咳が出たり、息切れを感じたり、強い倦怠感がある場合は、かかりつけ医に電話連絡してから受診して下さい。松山市保健所の帰国者・接触者相談センターでも相談に乗ってくれます。

松山市医師会では、会員医師がかかりつけ医として皆様の健康を守るため毎日頑張っています。松山市保健所とも協力して新型コロナウイルスPCR検査も来週中から開始できるように準備を進めています。
 最後にもう一度、皆様にお願いします。「不要不急の外出自粛」、「うつらない、うつさないように自己防衛」
あなたの行動が、この愛媛を、そして日本を守ります。