病気について知る病気の解説

糖尿病を知っていますか? ~その原因と予防~

2022年11月18日

 糖尿病という病気があります。最近では、日本人の約25%が糖尿病かその予備軍といわれています。進行すると、失明したり足を失ったりする恐ろしい病気です。

 この病気は、毎日食べている食品に含まれている「糖」がきっかけで起こります。正常な人の体は、ご飯などを食べると体内で糖に変わり、血管を通して全身に運ばれ、体を動かすエネルギーになります。この糖が増え過ぎると、すい臓から「インスリン」というホルモンが出され、血液中の糖を減らしてくれます。ところが、すい臓がインスリンを十分に出せなかったり、インスリンの働きが悪くなったりすると、血液中の糖が増え過ぎ、血管が傷ついてしまいます。これが糖尿病の原因です。この病名は、増え過ぎた糖を体から出そうと、尿からも糖が出ることから名づけられました。

 糖尿病の初期の段階では、自覚症状が全くないことが多いです。したがって、健康診断を定期的に受け、血液検査や尿検査を受けることが大切です。症状が現れる場合は、喉が渇く・頻尿・疲れやすいなどがあります。このような症状に気づいたら、かかりつけ医か近くの専門医に相談しましょう。

 糖尿病の予防には、食事と運動が大切です。食事は、お菓子・ジュース・アルコールなどを減らしましょう。ご飯・パン・果物も食べ過ぎはよくありません。肉・魚・野菜を多めに食べることを心がけましょう。運動は、1週間で合計150分以上が望ましいとされています。難しい方は、家事や通勤の中で工夫して体を動かし、糖尿病を予防していきましょう。