病気について知る病気の解説

たばこを吸う人へのメッセージ

2021年8月20日

 たばこを吸う人に知ってほしいことをまとめました。禁煙のきっかけになれば幸いです。

●さまざまな病気のもとになります
 たばこは、がんや心筋梗塞といった動脈硬化性疾患の明らかな危険因子です。若くしてこれらを発症した人には喫煙者が多く見られます。
●家族や友人など大切な人を守りましょう
 側にいる人も、がんや動脈硬化性疾患を引き起こしやすくなります(受動喫煙)。また家庭内においては、子どものたばこに対するハードルを下げ、世代間の喫煙の連鎖につながりやすくなります。
●喫煙後も注意が必要です
 喫煙後45分程度は、吐く息や服などに残留したたばこ成分が含まれており、側にいる人の体調不良につながります(三次喫煙)。喫煙後も配慮をお願いします。
●たばこがおいしいのはニコチン依存症になっているからです
 たばこを吸い続けると、ドーパミンという幸せを感じる脳内のホルモンが出にくくなり、吸わないとイライラするようになります(ニコチン依存症)。依存が強くなる前に禁煙を考えましょう。
●禁煙したいと思うきっかけを大事にしましょう
 禁煙は、たばこが自分にとって悪いものと認識することから始まり、決心をするきっかけは、自身や家族の病気、環境の変化などさまざまですが、このきっかけを逃さないよう日頃から意識してください。
●加熱式たばこは禁煙ではありません
 最近は、加熱式たばこに替える人が増えていますが、ニコチン依存という点では変わりはなく、また健康被害も数多く報告されており、お勧めできません。

 禁煙外来には、禁煙時のイライラを抑える方法が用意されています。ぜひ相談をしてください。