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マスクによる肌荒れを防ぎましょう

2021年11月5日

 コロナ禍でマスク着用による肌荒れが増えています。マスク着用による肌への悪影響は、以下のような要因により引き起こされ、精神的なストレスも一因となります。

[蒸れ]マスクの内側は吐く息で蒸れ、肌の表面がもろくなり、ニキビを引き起こすアクネ菌などが繁殖しやすくなります。
[擦れ・摩擦]マスクをしてしゃべることが多いため、摩擦で肌荒れやかぶれを起こしやすくなります。皮膚は、細菌やホコリなど外からの刺激から体内を守ってくれていますが、マスクで擦れ、防御機能が低下していきます。
[乾燥]マスクをつけていると肌は潤いますが、外すと急激に水分が失われ、乾燥を起こします。防御機能が低下し、肌のトラブルを起こしやすくなります。

●肌荒れ対策法
(1)マスクの選び方
 布タイプのマスクは感染防止機能が低く不織布マスクが望ましいとされていますが、不織布マスクを使う場合には、ガーゼを肌との間に挟むと刺激が和らぎます。
(2)汗をこまめに吸い取る
 マスク着用中は汗をかきやすくなります。汗を肌につけたままだとかゆみや皮膚炎などにつながるため、コットンなどで肌を押さえて汗を吸い取りましょう。
(3)スキンケアで十分保湿する
 皮膚の防御機能を守るため、十分な保湿も必要です。外出後は洗顔料をしっかり泡立てて顔を洗ってください。泡で優しく洗うことが大切です。洗顔後はすぐに保湿をしましょう。肌の潤いには水分と油分も欠かせません。
(4)サンスクリーン(日焼け止め)を適切に塗る
 紫外線ダメージも皮膚の防御機能を低下させる要因になります。外出の30分ほど前までに肌に合った日焼け止めを塗るよう心掛けましょう。

 肌のトラブルを放っておくと、痕が残ってしまう可能性があります。赤ニキビ・乾燥で粉が吹く・赤くなりかゆみがある・痛みや化粧水がしみる、といった症状がある場合には、早めに皮膚科で受診しましょう。