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鼻づまり

2022年1月7日

 長時間鼻がつまるのは、とてもつらい症状です。健康な人でも、生理的周期で、朝と夜は鼻がつまりやすいです。
 最も多い原因は風邪で、たいていは数日で良くなります。風邪が長引いて、色つきの鼻水が増えると、副鼻腔炎かもしれません。自然に治ることもありますが、内服薬や鼻処置、ネブライザーなどで治療します。1~3週間程度で治りますが、慢性化する場合もあります。
 鼻のアレルギーによる鼻づまりも多いです。ダニや花粉が主な原因で、夜眠れないほどひどいケースもあります。鼻の処置や内服薬、点鼻薬などが有効です。
 薬局で市販されている点鼻薬は、血管収縮薬(テトラヒドロゾリンなど)が含まれるので即効性がありますが、あくまで効果は一時的で、ずっと使い続けると点鼻薬が手放せなくなり、症状が余計にひどくなります。専門医による受診をお勧めします。
 鼻の中の軟骨が極度に曲がっている場合や、鼻茸(ポリープ)などでは、入院して手術が必要です。鼻の中に異物が見つかる小さいお子さんも見かけます。その他に、腫瘍やカビ(真菌症)などの場合もありますので、長引いたときには、内視鏡検査(ファイバー検査)やCT検査を受けましょう。
 自宅での簡単な方法として、お風呂に入ってリラックスするのも良いです。自律神経の疲れがとれ、温かい湯気も鼻に良いです。そして湯冷めをする前に眠りましょう。鼻の状態は、健康のバロメーターの一つです。