流行中の病気情報一覧週間疾患情報

2012年7月第5週(8月第1週)

2012年7月30日

 夏休みに入り、特に流行している感染症はありません。ヘルパンギーナやアデノウイルス感染症、溶連菌感染症、おたふくかぜ、水ぼうそう、マイコプラズマ肺炎など様々な感染症が見られますが、いずれも多くはありません。感染性胃腸炎も引き続き見られますが、原因としてはキャンピロバクターなどの細菌性の割合が高くなってきました。キャンピロバクターは小児の細菌性胃腸炎の原因として最も多く、鶏肉などの肉類に付着していることが多い菌です。肉そのものの加熱が不十分な時や、まな板や包丁など調理器具を介して生野菜に付着して感染する例が多く見られます。季節柄バーべキューや焼き肉などをする時は生肉をさわる箸を別にしたり、まな板や包丁にも注意が必要です。
 花粉による結膜炎・鼻炎は減少しています。流行性結膜炎(はやり目)は、流行っていません。
 気温の上昇とともに、あせもやとびひ、虫さされ、紫外線に伴う皮膚のトラブルが増えてきましたのでご注意ください。