流行中の病気情報一覧週間疾患情報

2022年8月第1週

 6月下旬より乳幼児を中心にRSウイルス感染症が増えてきました。RSウイルス感染症は、痰の絡んだ咳や喘鳴(ゼイゼイ)、高熱といった症状で発症し、乳幼児が感染すると呼吸困難のため哺乳や食事の摂取が困難となったり、十分な睡眠が取れなくなり入院治療が必要となることもあります。重症化するのは主に2歳以下の小児で、それより年長の子供さんはかからないか、かかっても軽症です。主に飛沫により感染し、集団保育の場で感染が広がります。RSウイルスに直接有効な抗ウイルス薬はなく咳止め、酸素投与(入院した場合)などの対症療法で治療します。

2022年8月3日

2022年7月第5週

 成人では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は横ばいですが、喘息発作は若干増加しています。小児では、RSウイルス感染症は増加、感染性胃腸炎、喘息発作は横ばいです。皮膚科では、流行っている皮膚疾患はありません。耳鼻咽喉科では、アレルギー性鼻炎は減少傾向です。眼科では、アレルギー性結膜炎は少し増えています。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。
 新型コロナウイルス感染症の感染爆発が続いていて、まだピークも見えない状況です。すでに医療はひっ迫し始めており、コロナ以外の病気での受診・入院が困難になる医療崩壊を来す時が刻々と近づいている印象です。オミクロン株は軽症だからと気を緩めるのではなく、今一度各自で感染回避行動について考えてみましょう。特に会食時のクラスターが多く発生していますので、食事の際には感染対策に充分気を配るようにしましょう。

2022年7月27日

2022年7月第4週

 内科では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)と喘息発作は横ばいです。溶連菌感染症の報告が多少ありました。小児科ではRSウイルス感染症が急増しています。感染性胃腸炎と喘息発作は横ばいです。皮膚科では流行っている皮膚疾患はありません。眼科ではアレルギー性結膜炎は増えています。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。耳鼻咽喉科ではアレルギー性鼻炎は横ばいです。
 新型コロナウイルス感染者が増加しています。愛媛県は感染拡大が止まらず医療ひっ迫が進めば警戒レベルをさらに引き上げ、イベント中止要請や会食の制限といった強い対策をとらざるを得ないとしています。急増の背景には人出が多い中で距離を取らずに大声を出したり、飲食しながらの会話などイベント時(夜市や夏祭りなど)のルールを逸脱した行動もあるようです。いま一度自分の行動を見直し、三密回避など基本的な感染対策を心掛けましょう。

2022年7月20日

2022年7月第3週

 成人では感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や気管支喘息は若干減少しています。その他の報告はありません。小児では感染性胃腸炎と喘息発作は横ばいですが、RSウイルス感染症が乳幼児の間で増加しています。耳鼻咽喉科ではアレルギー性鼻炎は横ばいです。眼科ではアレルギー性結膜炎は減っています。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。
 7月に入って全国的に新型コロナの新規感染者数が増加に転じており、オミクロン株の新たな系統への置き換わりも報告されています。愛媛県でも過去最多の感染者数を更新しています。これから夏休みに入り、人と接触の機会が増加することが予想され感染者数の更なる増加が懸念されます。混雑や換気が悪い場所など、感染リスクの高い場面・場所を避けるようにしましょう。

2022年7月13日

2022年7月第2週

 成人では感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は横ばいですが、喘息発作は若干増加しています。小児では感染性胃腸炎はやや減少、喘息発作はやや増加しています。乳幼児の間でRSウイルス感染症の報告が増えています。特に流行っている皮膚疾患はありません。耳鼻咽喉科ではアレルギー性鼻炎は横ばいです。眼科ではアレルギー性結膜炎は少し増えています。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。
 愛媛県は例年より早い梅雨明けとなり、猛暑日を観測する日も見られるようになりました。特に高齢者や子どもは熱中症のリスクが高くなります。電力需給ひっ迫の問題もありますが、熱中症警戒アラートなどを参考に適宜エアコンや扇風機を使用し熱中症を予防しましょう。こまめな水分補給も大切です。また、愛媛県では新型コロナ感染症が再増加しています。熱中症予防と感染予防との両面からバランスのとれた換気やマスクの使用を心がけましょう。

2022年7月6日

2022年6月第5週

 成人では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)はやや増加し、喘息発作は若干減少しています。小児では、感染性胃腸炎、喘息発作は横ばいです。アデノウイルス感染症やRSウイルス感染症の報告も少数ですが見られています。また、熱中症と見られる症状で受診される方も出てきています。皮膚科では、流行っている皮膚疾患はありません。アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎は先週と同程度です。
 新型コロナウイルス感染症の感染者数は全国的に減少してきていますが、愛媛県では先週と比べて増加傾向にあります。基本的な感染対策を継続して、感染予防に努めましょう。マスクの着用については、これからの季節、熱中症にも注意していかなければなりません。屋外や、屋内でも人と十分距離が取れる場合や会話がほとんどない時などは、マスクを外して活動し、熱中症にならないように気を付けましょう。

2022年6月29日

2022年6月第4週

 内科では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は横ばいですが、喘息発作は若干増加しています。小児科では、感染性胃腸炎と喘息発作はやや増加、RSウイルス感染症も報告されています。皮膚科では、流行っている皮膚疾患はありません。耳鼻咽喉科では、アレルギー性鼻炎は減っています。眼科では、アレルギー性結膜炎は増えています。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。
 新型コロナウイルス感染症の愛媛および全国での新規感染者数は減少傾向となってきています。ただ依然として気が抜けない状況ではあります。副反応が少ないといわれている新たなワクチン(ノババックス製)も登場していますので、ワクチン追加接種(3回目)がまだの方はぜひ接種をご検討ください。

2022年6月22日

2022年6月第3週

 内科では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)が若干増加しています。喘息発作は横ばいです。小児科では感染性胃腸炎と喘息発作は横ばいです。咽頭結膜熱(プール熱)が増加しています。皮膚科では流行っている皮膚疾患はありません。梅の収穫で毛虫皮膚炎が発生しています。眼科ではアレルギー性結膜炎は減っています。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。耳鼻咽喉科ではアレルギー性鼻炎は減っています。
 厚生労働省が屋外などの一定の状況ではマスク着用を不要とする考え方を5月20日に示しましたが、なかなか屋外脱マスクは進んでいない状況です。屋外で距離を確保出来ない場合はマスク着用を推奨していますが、会話をする場合でも目安として2m以上相手と距離が確保できる、会話をほとんど行わない散歩やランニング、徒歩や自転車通勤通学などの場合はマスクの必要はないとしています。熱中症のリスクも高まる時期になってきましたので、状況に応じた対応をしましょう。

2022年6月15日

2022年6月第2週

 成人では感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)と喘息発作は横ばいです。その他の報告はありません。小児では感染性胃腸炎と喘息発作はやや増加し、咽頭結膜熱(プール熱)とRSウイルス感染症が少数報告されています。流行っている皮膚疾患はありませんが、毛虫皮膚炎が散見されています。耳鼻咽喉科ではアレルギー性鼻炎(イネ科花粉)が増えています。眼科ではアレルギー性結膜炎が少し増えています。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。
 新型コロナウイルス感染症の愛媛での新規感染者数はGW明けの増加傾向は継続せず、減少傾向が続いています。年代別では30代以下が7割近くを占める一方で、3回目のワクチン接種が進んでいる50代以上は少ない傾向です。ワクチン接種は既に4回目接種が始まっています。ご自身が接種対象となっているか各自治体のホームページなどでご確認の上、接種をご検討ください。

2022年6月8日

2022年6月第1週

 成人では感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)と喘息発作が若干増加しています。小児では感染性胃腸炎と喘息発作は横ばいです。RSウイルス感染症、咽頭結膜熱(プール熱)が少数報告されています。耳鼻咽喉科ではアレルギー性鼻炎は3週連続して横ばいの状態です。眼科ではアレルギー性結膜炎は減っています。アデノウイルス結膜炎(はやり目)の報告がありました。特に流行っている皮膚疾患はありません。
 夏日となる日が増えてきました。通勤のバスや電車などでは引き続きマスクの着用が勧められていますが、屋外で2メートル以上の距離があり会話がなければマスクは不要との政府見解が出されました。状況に合わせたマスクのつけ外しや水分補給などで熱中症を予防しましょう。また60歳以上と18~59歳で持病などにより重症化リスクが高い人を対象とした新型コロナワクチンの4回目接種が始まりました。ご自身が接種対象となっているか、各自治体のホームページなどでご確認の上、接種をご検討ください。

2022年6月1日