流行中の病気情報一覧週間疾患情報
2010年5月第6週(6
手足口病は小児を中心に引き続き多く見られます。手のひら、足の裏、口の中に小さな水疱ができます。1週間以内に自然に軽快しますが、高熱が出たり、口の症状が強く、痛みのために食事ができなくなることもあります。ブツブツが手や足にみられるときは近くの医療機関を受診してください。水痘(みずぼうそう)も通常より多く見られます。水痘の場合も手足口病と同じように水疱が見られます。ただし、手足口病では水疱が手・足・膝・おしりに見られ、水痘では全身に見られるという違いがあります。
感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は以前より減少してきましたが、小児、成人ともにまだ多く見られます。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、溶連菌感染症は少数です。気管支喘息の発作をおこす人が増えてきています。
耳鼻科、眼科では花粉症による鼻炎や結膜炎がみられますが、減少しつつあります。
皮膚科では、紫外線のための皮膚炎や毛虫による皮膚炎が見られ始めました。
ヘルパンギーナ、プール熱などの夏の病気が出始めました。
2010年5月第5週
成人では、流行が続いている感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は横ばいですが、気管支喘息は若干減少しています。その他、流行している病気はありません。
小児では、手足口病、感染性胃腸炎、水痘(みずぼうそう)、溶連菌感染症が引き続き見られますが減少傾向で、インフルエンザの報告はありません。
特に流行している皮膚の感染症はなく、花粉症はやや増加しているようです。また、流行性角結膜炎(はやり眼)の報告がありますので、注意が必要です。
今シーズンは、天候が不順のためか、風邪をひかれる方が多いようです。気管支喘息の患者さんも調子をくずされる方が多く、普段からの治療をきちんと続けられ、悪化した場合には早めに医療機関を受診して下さい。
2010年5月第4週
成人では気管支喘息、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)がやや増加しています。水痘(みずぼうそう)、溶連菌感染症の報告もありました。
小児では手足口病、感染性胃腸炎、水痘が引き続き見られますが、やや減少してきています。前週同様にB型インフルエンザの報告がありました。
日照時間が長くなるのに伴い、紫外線皮膚炎が増えてきています。野外活動の機会が多くなり、虫刺されも増加しています。
花粉症は、鼻炎や結膜炎とも先週に比べ減少しています。花粉の飛散は一段落したようですが、日中の日差しも強くなっていますので、外出の際には、紫外線予防対策が必要です。また、今年は例年になく不安定な天候が続き、気温の変化が大きくなっています。朝晩の気温の差もありますので、体調管理にはご注意ください。
2010年5月第2週
成人では気管支喘息、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)の報告は横ばいです。
小児では感染性胃腸炎が再び増加しています。溶連菌感染症は引き続き見られますが減少傾向です。
手足口病や水痘(みずぼうそう)が増加しています。
先週同様、少数ですが、小児でB型インフルエンザの報告がありました。
スギ花粉の飛散は終息していますが、ヒノキ花粉のほかカシ・コナラやマツ科など様々な花粉の飛散が見られており、鼻炎や結膜炎が増加しています。花粉情報に留意し、マスク、保護メガネの着用や外出後の手洗い、洗顔、うがいなど引き続き花粉症対策を行ってください。不安定な天候が続いています。寒暖の差に注意して体調を崩さぬようご注意ください。
2010年4月第5週(5
小児では、手足口病と溶連菌感染症が増加していますが、水痘(みずぼうそう)はやや減少しています。
感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は小児、成人ともに見られますが、前週とほぼ同程度です。
小児でB型インフルエンザの報告がありました。今後、感染が拡大するかどうか注意が必要です。
降雨、気温低下の影響で耳鼻科、眼科とも花粉症は減少していますが、ヒノキ花粉やイネ科花粉の飛散が続きますので、花粉情報に留意し、マスク、保護メガネの着用や外出後の手洗い、洗顔、うがいなど引き続き対策を行ってください。
皮膚科でも特にはやっている感染症はありませんが、戸外に出る機会が増える時期です。帽子、日焼け止めなど紫外線対策を忘れないようにしてください。
新中学1年生、新高校3年生に相当する方は、はやめに2回目の麻しん(はしか)・風しんの予防接種受けるようにしましょう。
寒暖の差に注意して健康にお過ごしください。
2010年4月第4週
感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は全体的に減少していますが、乳幼児で下痢の続く胃腸炎が少し増えています。原因のウイルスによって症状や罹りやすい年齢が異なります。乳幼児では脱水症状に気をつけましょう。
手足口病が小児で増加しています。手足口病は夏かぜの一種で、初夏に流行することが多いのですが、今年は2月頃より出始めました。病初期は発熱や口内炎のため食事が摂りにくくなることがあります。また合併症で髄膜炎を起こすことがありますので、高熱が続き、頭を痛がったり嘔吐を繰り返すようでしたら、必ず診察を受けてください。
先週に引き続きヒノキの花粉症やアトピー性皮膚炎の増悪が見られます。
新学期や新生活が始まり、精神的に緊張したり、幼児が初めての集団生活でいろんな感染症に罹りやすい時期です。体調を崩さぬよう、食事や睡眠に気をつけましょう。
2010年4月第3週
インフルエンザは殆どみられなくなりました。
感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は、小児ではやや増加していますが、成人では少なくなっています。気管支喘息も成人では少なくなっていますが、小児では引き続き見られます。
小児では溶連菌感染症は減少傾向ですが、水痘(みずぼうそう)と手足口病はやや増加しています。
気温の上昇とともに、アトピー性皮膚炎の悪化が目立つようになってきました。
花粉症は先週に比べ、眼科では減少、耳鼻科では若干増加しています。スギ花粉の飛散はほぼ終わりましたが、ヒノキ花粉の飛散がピークを迎えています。暖かい日は多く飛びそうなので、外出時には、万全な対策を行ってください。
2010年4月第2週
インフルエンザはみられなくなりました。
感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は、小児でやや減少しましたが、成人では先週と同程度で引き続き見られます。 成人では、気管支喘息が多少増加しています。また、溶連菌感染症の報告もありました。 小児では、気管支喘息や溶連菌感染症がやや減少しましたが、水痘(みずぼうそう)が少し増加しています。 特に流行している皮膚感染症および皮膚疾患はありません。 花粉症は耳鼻科、眼科とも先週に比べやや減少しています。スギ花粉の飛散は一段落したようですが、ヒノキ花粉やイネ科花粉の飛散がみられます。花粉症は天候に左右される傾向にあるため、春の訪れとともに、増加するかもしれません。花粉情報に留意し、マスク、保護メガネの着用や外出後の手洗い、洗顔、うがいなど引き続き花粉症対策を行ってください。
2010年3月第5週(4
インフルエンザの報告はみられなくなりました。
感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は小児、成人ともに減少傾向にあります。
小児では水痘(みずぼうそう)や溶連菌感染症、手足口病などが少数ですがみられています。
気管支喘息は横ばいです。
特に流行している皮膚感染症および皮膚疾患はありません。
天候にも左右されますが、花粉症は耳鼻科、眼科を中心に多くの患者さんが受診されています。花粉情報に留意し、マスク、保護メガネの着用や外出後の手洗い、洗顔、うがいなど引き続き花粉症対策を行ってください。3月中旬ごろよりヒノキ花粉の飛散が始まったようです。スギ花粉症患者の約7割程度はヒノキ花粉にも反応することが知られています。今後ヒノキ花粉の飛散動向にも注意が必要です。
2010年3月第4週
インフルエンザの報告はほとんどなくなりました。
感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)が引き続き流行しています。
小児では強い咳が出て高熱を伴う気管支炎が多く見られています。水痘(みずぼうそう)は引き続き見られますが、徐々に減ってきています。
夏かぜの一つで、暑い時期に流行する手足口病が少しずつ増えてきています。
花粉症は天気による変動はありますが、耳鼻科、眼科を中心に多くの患者さんが受診されています。
皮膚科では、目のまわりの皮膚炎、顔、首の皮膚炎の症状でこられる方があります。
スギ花粉の飛散はもうしばらく続きますので、引き続き花粉対策を行ってください。