流行中の病気情報一覧週間疾患情報

2022年10月第2週

 内科では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や喘息発作は若干減少しています。小児科では感染性胃腸炎、喘息発作はやや増加しています。手足口病、RSウイルス感染症、ヒトメタニューモウイルスも報告されています。皮膚科では流行っている皮膚疾患はありません。眼科ではアレルギー性結膜炎は減っています。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。耳鼻咽喉科ではアレルギー性鼻炎は減少しています。
 今冬、新型コロナウイルスとの同時流行が懸念されている季節性インフルエンザですが、インフルエンザワクチンは今までの新型コロナワクチンはもちろん、2022年9月20日から開始されたオミクロン株対応2価ワクチンとも同時接種が可能です。既にインフルエンザワクチンの予約を開始している医療機関もあります。早目にかかりつけ医に相談し、接種を検討しましょう。

2022年10月5日

2022年9月第5週

 成人では感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は多少減少していますが喘息発作は増加しています。小児では感染性胃腸炎は減少、喘息発作は横ばいです。手足口病、RSウイルス感染症も少数報告されています。流行っている皮膚疾患はありません。耳鼻咽喉科ではアレルギー性鼻炎は横ばいです。眼科ではアレルギー性結膜炎は増えています。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。
 新型コロナウイルス感染者数は少し落ち着いた印象がありますが、秋から冬にかけては、インフルエンザとの「同時流行」が懸念されています。ここ2年間は、それほど感染者がいなかったインフルエンザですが、南半球のオーストラリアでの感染状況がその年の冬の日本の状況とよく似てくると言われています。そのオーストラリアでは今年5月からインフルエンザ感染が急拡大しました。「同時流行」に備えて、間もなく始まるインフルエンザワクチンの接種を検討しましょう。

2022年9月28日

2022年9月第4週

 成人では感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)はやや減少していますが、喘息発作は増加しています。小児では感染性胃腸炎は減少、喘息発作は横ばいです。手足口病、RSウイルス感染症が少数報告されています。耳鼻咽喉科ではアレルギー性鼻炎は横ばいです。眼科ではアレルギー性結膜炎が増えています。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。皮膚科では特に流行っている疾患はありません。
 全国的に新型コロナウイルス感染者数は減少傾向が見られ、シルバーウイーク後半はイベントや旅行、レジャーなどで人と接する機会が増えると思われます。食欲の秋でもありますが、引き続き飲食に伴う感染拡大の予防に努めましょう。特にバーベキューなどは屋外であっても油断は禁物です。また、調理の際は食材を良く加熱するなど感染性胃腸炎にも気を付けましょう。

2022年9月21日

2022年9月第3週

 内科では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は横ばいですが、喘息発作は減少しています。その他の報告はありません。小児科では感染性胃腸炎と喘息発作は横ばいです。RSウイルス感染症はやや増加しています。皮膚科では流行っている皮膚疾患はありません。眼科ではアレルギー性結膜炎は減っています。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。耳鼻咽喉科ではアレルギー性鼻炎は減少しています。
 愛媛県では細菌性食中毒注意報が9月1日から10日まで発表されていました。高温多湿の気象条件が続き食中毒の危険がまだまだ続く時期です。食中毒予防の3原則は、①清潔(細菌をつけない):台所は常に清潔に。②迅速・低温保存(細菌を増やさない):調理は手際良く、調理した食品は早く食べ、長時間室温放置しない。③加熱(細菌をやっつける):加熱して食べる食品は中心部まで十分に火を通す事です。新型コロナウイルス感染症とともに食中毒にも気を付けましょう。

2022年9月14日

2022年9月第2週

 内科では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や喘息発作は横ばいです。その他の報告はありません。小児科では、感染性胃腸炎と喘息発作は減少、RSウイルス感染症は、まだ入院を要するような例もありますが、感染者は減少しています。手足口病はやや増加、またインフルエンザA型の報告がありました。皮膚科では、流行している皮膚疾患はありません。アレルギー性鼻炎は横ばいですが、アレルギー性結膜炎は減っています。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は、流行していません。
 新型コロナウイルスの新規感染者数は減少傾向にありますが、新学期開始に伴って、再度感染拡大が起こる可能性があります。家庭では子供の体調管理に気をつけて、発熱などの症状がある場合は、登校を見合わせましょう。9月も暑い日が続きますが、エアコンを使用しながらの換気、場面に応じた正しいマスクの着用、こまめな手洗いなどの感染対策を継続しましょう。

2022年9月7日

2022年8月第5週

 成人では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は減少し喘息発作は横ばいです。小児では、感染性胃腸炎とRSウイルス感染症が流行っていますが、RSウイルスは先週と比べると減少してきました。一部でインフルエンザA型が見られており、手足口病も少数報告されています。皮膚科では、流行っている皮膚疾患はありません。アレルギー性鼻炎は減少傾向、アレルギー性結膜炎は先週と同程度ですが、くしゃみや目のかゆみなどのアレルギー症状を訴える方が増えてきています。
 新型コロナウイルスが猛威をふるっており、感染者数の減少傾向はまだ見られません。愛媛県は「BA.5対策強化宣言」を発出しています。基本的な感染対策を継続し、感染予防に努めましょう。また、まだまだ熱中症にも注意が必要です。屋外や、屋内でも人と十分距離が取れる場合や会話がほとんどない時などはマスクを外して活動し、熱中症にならないように気を付けましょう。

2022年8月31日

2022年8月第4週

 成人では感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や喘息発作は横ばいです。またインフルエンザB型と溶連菌感染症の報告がわずかにありました。小児ではRSウイルス感染症、感染性胃腸炎、喘息発作とも横ばいです。手足口病も少数報告されています。流行っている皮膚疾患はありません。蜂刺症が多発しています。耳鼻咽喉科ではアレルギー性鼻炎が増えています。眼科ではアレルギー性結膜炎が増えています。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。
 愛媛では新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が過去最多を更新しています。愛媛県は「BA.5対策強化宣言」を発出しています。帰省や旅行など、人との接触の機会が増える時期を迎えていますが、これまで以上に危機感を持ち、一人一人が三密回避、手洗い、効果的な換気、気候や状況に応じた適切なマスクの着用など、基本的な感染防止対策を徹底するようにしましょう。

2022年8月24日

2022年8月第2週

 成人では感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や喘息発作は横ばいです。小児では喘息発作は減少していますが感染性胃腸炎とRSウイルス感染症が流行っています。手足口病も報告されています。特に流行っている皮膚疾患はありません。耳鼻咽喉科ではアレルギー性鼻炎は減っています。眼科ではアレルギー性結膜炎は減っています。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。
 山の日やお盆休みなどレジャーや帰省で人と接する機会の増える時期です。多くの方が発熱や鼻水、咽頭痛などの症状で医療機関を受診し、新型コロナウイルス感染と診断されています。一方で感染していても症状が出ない例も報告されています。特に高齢者や基礎疾患のある方など重症化しやすい方に接する予定の方は、ご自身の健康管理、状況に応じたマスクの着用、手洗い、うがい、マスク会食などの基本的な感染予防のほか、無症状の方を対象とした無料検査場の活用もご検討下さい。

2022年8月10日

2022年8月第1週

 6月下旬より乳幼児を中心にRSウイルス感染症が増えてきました。RSウイルス感染症は、痰の絡んだ咳や喘鳴(ゼイゼイ)、高熱といった症状で発症し、乳幼児が感染すると呼吸困難のため哺乳や食事の摂取が困難となったり、十分な睡眠が取れなくなり入院治療が必要となることもあります。重症化するのは主に2歳以下の小児で、それより年長の子供さんはかからないか、かかっても軽症です。主に飛沫により感染し、集団保育の場で感染が広がります。RSウイルスに直接有効な抗ウイルス薬はなく咳止め、酸素投与(入院した場合)などの対症療法で治療します。

2022年8月3日

2022年7月第5週

 成人では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は横ばいですが、喘息発作は若干増加しています。小児では、RSウイルス感染症は増加、感染性胃腸炎、喘息発作は横ばいです。皮膚科では、流行っている皮膚疾患はありません。耳鼻咽喉科では、アレルギー性鼻炎は減少傾向です。眼科では、アレルギー性結膜炎は少し増えています。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。
 新型コロナウイルス感染症の感染爆発が続いていて、まだピークも見えない状況です。すでに医療はひっ迫し始めており、コロナ以外の病気での受診・入院が困難になる医療崩壊を来す時が刻々と近づいている印象です。オミクロン株は軽症だからと気を緩めるのではなく、今一度各自で感染回避行動について考えてみましょう。特に会食時のクラスターが多く発生していますので、食事の際には感染対策に充分気を配るようにしましょう。

2022年7月27日