流行中の病気情報一覧週間疾患情報

2010年4月第4週

 感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は全体的に減少していますが、乳幼児で下痢の続く胃腸炎が少し増えています。原因のウイルスによって症状や罹りやすい年齢が異なります。乳幼児では脱水症状に気をつけましょう。
 手足口病が小児で増加しています。手足口病は夏かぜの一種で、初夏に流行することが多いのですが、今年は2月頃より出始めました。病初期は発熱や口内炎のため食事が摂りにくくなることがあります。また合併症で髄膜炎を起こすことがありますので、高熱が続き、頭を痛がったり嘔吐を繰り返すようでしたら、必ず診察を受けてください。
 先週に引き続きヒノキの花粉症やアトピー性皮膚炎の増悪が見られます。
 新学期や新生活が始まり、精神的に緊張したり、幼児が初めての集団生活でいろんな感染症に罹りやすい時期です。体調を崩さぬよう、食事や睡眠に気をつけましょう。

2010年4月22日

2010年4月第3週

インフルエンザは殆どみられなくなりました。
感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は、小児ではやや増加していますが、成人では少なくなっています。気管支喘息も成人では少なくなっていますが、小児では引き続き見られます。
小児では溶連菌感染症は減少傾向ですが、水痘(みずぼうそう)と手足口病はやや増加しています。
気温の上昇とともに、アトピー性皮膚炎の悪化が目立つようになってきました。

花粉症は先週に比べ、眼科では減少、耳鼻科では若干増加しています。スギ花粉の飛散はほぼ終わりましたが、ヒノキ花粉の飛散がピークを迎えています。暖かい日は多く飛びそうなので、外出時には、万全な対策を行ってください。

2010年4月15日

2010年4月第2週

 インフルエンザはみられなくなりました。
 感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は、小児でやや減少しましたが、成人では先週と同程度で引き続き見られます。 成人では、気管支喘息が多少増加しています。また、溶連菌感染症の報告もありました。 小児では、気管支喘息や溶連菌感染症がやや減少しましたが、水痘(みずぼうそう)が少し増加しています。 特に流行している皮膚感染症および皮膚疾患はありません。 花粉症は耳鼻科、眼科とも先週に比べやや減少しています。スギ花粉の飛散は一段落したようですが、ヒノキ花粉やイネ科花粉の飛散がみられます。花粉症は天候に左右される傾向にあるため、春の訪れとともに、増加するかもしれません。花粉情報に留意し、マスク、保護メガネの着用や外出後の手洗い、洗顔、うがいなど引き続き花粉症対策を行ってください。

2010年4月8日

2010年3月第5週(4

 インフルエンザの報告はみられなくなりました。
 感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は小児、成人ともに減少傾向にあります。
 小児では水痘(みずぼうそう)や溶連菌感染症、手足口病などが少数ですがみられています。
 気管支喘息は横ばいです。
 特に流行している皮膚感染症および皮膚疾患はありません。
  天候にも左右されますが、花粉症は耳鼻科、眼科を中心に多くの患者さんが受診されています。花粉情報に留意し、マスク、保護メガネの着用や外出後の手洗い、洗顔、うがいなど引き続き花粉症対策を行ってください。3月中旬ごろよりヒノキ花粉の飛散が始まったようです。スギ花粉症患者の約7割程度はヒノキ花粉にも反応することが知られています。今後ヒノキ花粉の飛散動向にも注意が必要です。

2010年3月29日

2010年3月第4週

 インフルエンザの報告はほとんどなくなりました。
 感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)が引き続き流行しています。
 小児では強い咳が出て高熱を伴う気管支炎が多く見られています。水痘(みずぼうそう)は引き続き見られますが、徐々に減ってきています。
 夏かぜの一つで、暑い時期に流行する手足口病が少しずつ増えてきています。
 花粉症は天気による変動はありますが、耳鼻科、眼科を中心に多くの患者さんが受診されています。
 皮膚科では、目のまわりの皮膚炎、顔、首の皮膚炎の症状でこられる方があります。
 スギ花粉の飛散はもうしばらく続きますので、引き続き花粉対策を行ってください。

2010年3月22日

2010年3月第3週

 新型インフルエンザの第1波は、ほぼ終息したようです。季節性インフルエンザは例年であれば、この時期は流行期ですが、今年は患者さんがほとんどみられません。しかし、昨年は秋に新型インフルエンザが流行したように、新型インフルエンザの流行は1年間を通していつでもおこる可能性がありますので油断はできません。季節性インフルエンザについては5月の連休ころに小流行があったことが以前にありましたので、まだ注意が必要です。
 花粉症は耳鼻科、眼科を中心に多くの患者さんが受診されています。もうすこし続きそうです。
 感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)が引き続き流行しています。
 小児では水痘(みずぼうそう)が流行しているところがあります。

2010年3月15日

2010年3月第2週

  インフルエンザはさらに減少し、ほとんど見られなくなりました。
 感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は、先週と同程度で引き続き見られています。
 気管支ぜんそくは、成人では横ばい、小児では少し増加しています。また、小児では、水痘(みずぼうそう)が増加傾向で、溶連菌感染症も引き続き見られます。
 特別な皮膚疾患はありません。スギ花粉の飛散増加に伴い、花粉症による鼻炎、結膜炎症状の強い患者さんが急速に増加しています。マスクや花粉よけメガネの使用と早めの治療をお勧めします。
  4月からの入園・入学に備えて、かかりつけ医と相談の上、必要な予防接種をすませておきましょう。また、現在、中学1年生、高校3年生に相当する年齢で、平成21年4月以降、2回目の麻しん(はしか)・風しんの予防接種をまだ受けていない方も、3月末までに受けるようにしましょう。

2010年3月8日

2010年3月第1週

 成人、小児ともインフルエンザの報告数はさらに減少しています。
 感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は引き続き見られますが、やや減っています。
 溶連菌感染症、水痘(みずぼうそう)、手足口病が少し見られます。
 気管支喘息は前週と同程度見られます。
 成人で異型肺炎の報告がありました。
 今週も特別な皮膚感染症はありませんでしたが、寒い日があったり暖かい日があったりして気温が上下したため、凍瘡(しもやけ)が増えています。
 スギ花粉の飛散増加に伴い、花粉症が増加してきました。去年はスギ花粉大量飛散の年でしたが、今年は西日本は裏年にあたります。また夏の日照時間も短く、今年の飛散は少なくなると予測されています。松山市でも2月10日前後でスギの飛散が観測され、ここ1週間で急増しています。早めに薬の用意をし、外出時のマスクや保護眼鏡の着用、帰宅時の衣服や頭髪、皮膚などに付着した花粉を払い落とすなどの予防措置をしてください。また、目のかゆみやくしゃみなどの症状が出れば、早めに受診しましょう。

2010年3月1日

2010年2月第4週

 インフルエンザはさらに減少してきました。感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は小児、成人ともに減少傾向にありますが、依然多数見られています。
 水痘(みずぼうそう)、溶連菌感染症が少数ですが引き続き見られます。また、一部の地域で手足口病が見られています。
 皮膚科では特に流行している皮膚疾患はありません。
 スギ花粉の継続的な飛散がみられるようになり、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎の患者が増加してきています。これから本格的な花粉症シーズンを迎えますが、自分でできるセルフケアとしては外出時にマスク、めがねをして、原因の花粉を少しでも体の中に入れないようにする努力が必要です。花粉症用のマスクでは花粉が約1/6、花粉症用のめがねでは約1/4程度に減少することが分かっています。また花粉情報に注意し、花粉飛散が多いときには無駄な外出は避けるようにしてください。

2010年2月22日

2010年2月第3週

 感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は、成人では減少してきましたが、小児では引き続き多く見られています。手洗いを励行しましょう。
 インフルエンザは少なくなってきましたが、引き続き見られます。
 小児では溶連菌が少し増えています。水痘(みずぼうそう)が散発しています。
 本格的なスギ花粉の飛散は始まっていませんが、耳鼻科、眼科ではスギ花粉症の症状を訴えて来院される患者さんが増加しています。皮膚科でも眼のまわりを中心とした、顔の痒みを訴えるかたが来院されています。外出時はマスク、予防眼鏡などを着用し、帰宅時には洋服に付着した花粉をよく払い落し、うがいや手洗いを励行しましょう。スギ花粉症の方は早めの予防的治療が効果的です。
 暖かい日と寒い日の気温の差が大きく、体調を崩しやすい時期ですので、気を付けてお過ごしください。

2010年2月15日