流行中の病気情報一覧週間疾患情報

2010年12月第2週

 成人では、気管支喘息や感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)が若干増加しています。溶連菌感染症の報告がありました。
 小児では感染性胃腸炎がさらに増加しています。また異型肺炎と水痘(みずぼうそう)が微増しています。
 流行性結膜炎(はやり目)の報告がありました。
 花粉症は減少しています。
 皮膚科では特に流行している皮膚感染症および皮膚疾患はありませんが、皮膚の乾燥による湿疹が多くなってきました。スキンケアを心がけてください。
 インフルエンザの報告はありませんが、今後の情報に注意してください。インフルエンザワクチンによって免疫ができるのに2週間ほどかかると言われています。予防接種がまだの方はお急ぎください。
 気温が下がってきました。体調を崩さないよう健康に十分留意してお過ごしください。

2010年12月8日

2010年11月第5週(12

 感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)が増加しています。特に小児で著明に増加しており、注意が必要です。この時期に流行する感染性胃腸炎の主な原因はノロウイルスです。ノロウイルスは感染力が強く、経口感染だけでなく、吐物や下痢便からの飛沫感染でもうつります。感染を予防ため、流水・石けんによる手洗いを励行してください。吐物や下痢便を処理する際はマスク、手袋を着用して雑巾でしっかりとふき取った後、ハイターやミルトンなどの塩素系消毒薬で消毒してください。85度1分間以上の加熱も有効です。ふき取りに使った雑巾はビニール袋に入れて密封して捨ててください。
 少数ですがインフルエンザの報告がありますので、早めにワクチン接種を済ませてください。
 気管支喘息はやや減少していますが、引き続き見られます。
 皮膚の感染症ははやっていませんが、乾燥によるトラブルがあります。入浴後の保湿を心がけてください。
 花粉症は減少傾向です。

2010年11月29日

2010年11月第4週

 感染性胃腸炎が成人、小児ともに増えてきました。例年この時期からノロウイルスを中心としたウイルス性胃腸炎が流行してきます。感染力は大変強く、吐いた物や便から感染することが多いので、処理の仕方が重要です。吐いた物を処理する時には、マスクや手袋、可能ならガウンなどを身につけ、ペパータオルなどで包むようにして周囲に飛び散らないようにし、塩素系の消毒薬を使用しましょう。アルコールは無効です。カーペットなど消毒薬が使えない時は、アイロンなどで加熱することも有効です。
 気管支ぜんそくも引き続き見られています。朝夕の温度変化やかぜなどが引き金になって発作を起こすことが多いようです。
 皮膚の乾燥によるトラブルが増えています。保湿を心がけましょう。
 A型インフルエンザの報告がありました。インフルエンザ流行前の今が、ワクチンを受けるのに最適な時期です。

2010年11月22日

2010年11月第3週

 成人では、気管支ぜんそくは若干減少していますが、温度変化の大きいこの時期からかぜの流行する冬場にかけては継続して注意が必要です。感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や花粉症は先週と同程度です。その他の流行性疾患の報告はありません。
 小児では、溶連菌感染症、感染性胃腸炎は微増し、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、水痘(みずぼうそう)は先週と同程度です。一部の幼稚園保育園で手足口病が流行しています。
 特に流行している皮膚感染症はありません。
 花粉症は先週に比べて増加していますが、流行性結膜炎(はやり目)は流行していません。
 そろそろ冬支度が必要な時期になり、インフルエンザの発生が見られるようになります。ワクチン接種はお早目に、健康管理にも充分気をつけて下さい。

2010年11月15日

2010年11月第2週

 成人では、気管支ぜんそくや感染性胃腸炎が先週と同程度見られています。その他、流行性疾患の報告はありません。
 小児では、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が微増していますが、水痘(みずぼうそう)、溶連菌感染症、感染性胃腸炎は先週と同程度です。
 花粉症は、先週に比べ減少しています。今週は流行性結膜炎(はやり目)の報告がありました。
 今週も特に流行している皮膚感染症はありませんでした。
 先月からインフルエンザワクチンの接種が行われています。予防接種の効果が出るまでに2週間ほどかかりますので、12月中旬までに予防接種をお済ませください。
 日中の気温も下がってきました。最近、風邪等により体調を崩されている方がよくみられます。体を暖かくして風邪など引かないよう健康管理には十分留意してお過ごしください。

2010年11月8日

2010年11月第1週

 成人・小児ともに、気管支喘息や感染性胃腸炎が前週と同程度見られています。
 小児でA型インフルエンザ、異型肺炎、咽頭結膜熱(プール熱)、伝染性紅斑(リンゴ病)の報告がありました。
 花粉症は先週と同程度かやや減少しています。流行性結膜炎(はやり目)は、はやっていません。
 特に流行している皮膚感染症および皮膚疾患はありません。
 インフルエンザワクチンの接種が始まりました。予防接種の効果が出るまでに時間がかかりますので、早めに接種しましょう。特に小児や高齢者、呼吸器の病気などの持病をお持ちの方は、積極的に予防接種を受けられることをお勧めします。かかりつけの医師とご相談ください。
 気温が下がってきました。体調を崩さないよう健康に十分留意してお過ごしください。

2010年11月1日

2010年10月第4週

 成人、小児ともに気管支喘息が増加しています。
 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、溶連菌感染症は微増、感染性胃腸炎、水痘(みずぼうそう)は横ばいです。
 花粉症全体では増加はありませんが、花粉による結膜炎は少し増加しています。
 今年は暖かいせいか、蚊による虫さされがまだ見られます。
 少しずつですが、肌の乾燥による痒みを訴えて受診されるかたが見られるようになりました。空気の乾燥する季節になりますので、風邪やインフルエンザの予防のためにも、加湿器など上手に利用してください。
 インフルエンザの予防接種が始まっています。流行の始まる前に、早めに予防接種を受けましょう。

2010年10月22日

2010年10月第3週

 気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎が、成人、小児ともに増加しています。花粉症の季節には屋外で乾燥させたふとんや外出したときの洋服などに知らないうちに花粉が多く付着して、それを屋内に持ち込むことがありますので注意しましょう。
 感染性胃腸炎、水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、溶連菌感染症が見られますが、ごくわずかです。
 インフルエンザは、松山で患者さんが発生したといううわさを聞く程度です。昨年の流行状況と比較して雲泥の差ですが、例年であればインフルエンザの流行は12月頃から始まりますので、決して油断しないでください。新型インフルエンザ流行では、健康な中年世代でも肺炎をおこして重症となった方が多く見られました。中年世代の方は新型インフルエンザに対する免疫はないと考えられています。現在、多くの医療機関でインフルエンザの予防接種を実施していますので、是非、予防接種を受けてください。

2010年10月15日

2010年10月第2週

 成人・小児とも気管支ぜんそくが増加しています。
 成人では、感染性胃腸炎は減少しています。その他、流行している疾患の報告はありません。
小児では、突発性発疹がやや増加しているほか、水痘(みずぼうそう)・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)・百日せき様疾患・異型肺炎・手足口病が散見されます。
 今週も特に流行している皮膚感染症はありません。涼しくなった為か、汗や、紫外線によるトラブルは減少してきました。
 花粉症による鼻炎・結膜炎が先週に比べ若干増加しています。また、流行性角結膜炎(はやり目)の報告もみられます。
 花粉アレルギーの人は外出時のマスク、メガネや帰宅時のうがいや手洗い等、春先と同様の対策に心がけてください。
 日中は暑い日もありますので、健康管理には十分気を付けてください。

2010年10月8日

2010年9月第5週(10

 成人では気管支ぜんそくや感染性胃腸炎は減少しています。その他流行している疾患の報告はありません。
 小児では、5~9歳児で流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が微増していますが、その他の疾患は減少しています。
 今週も特に流行している皮膚感染症および皮膚疾患はありません。
花粉症に伴う鼻炎が先週に比べ若干増加しています。帰宅時には、手洗い、洗顔、うがいなどの花粉症対策心がけてください。例年この時期に発症する方は、かかりつけの医師と相談し、早めの予防をお勧めします。眼科では花粉症は減少しており、流行性結膜炎(はやり目)は、はやっていません。
 朝晩はずいぶん涼しくなり、日中との気温の差で体調を崩す方が増えています。朝晩は特に体を温かくして健康管理には十分気を付けてお過ごしください。

2010年9月29日