流行中の病気情報一覧週間疾患情報
2010年7月第5週
成人では、気管支喘息と感染性胃腸炎が、先週と比較して減少しています。百日咳様疾患、溶連菌感染症、咽頭結膜熱(プール熱)の報告がありました。
小児ではヘルパンギーナや手足口病が、やや多くみられますが、先週と比較して、増加傾向はありません。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、溶連菌感染症、咽頭結膜炎と水痘(みずぼうそう)はやや減少してきています。
アレルギー性鼻炎は減少していますが、アレルギー性結膜炎が少し増加しています。アレルギー性結膜炎のある方は、ゴーグルの使用などについて主治医に相談してください。
現在流行している皮膚疾患はありませんが、虫刺されやあせもや白癬などの夏の皮膚病が、多発しています。
梅雨が終わり、急に暑くなってきました。毎日熱中症による死亡例も報道されています。室外では勿論、室内で活動する際にも、こまめに水分を摂取しましょう。
2010年7月第4週
成人では気管支喘息と感染性胃腸炎が先週と同程度見られます。百日咳様疾患の報告がありました。
小児では流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、溶連菌感染症、ヘルパンギーナは増加傾向ですが、手足口病と水痘(みずぼうそう)は減少してきています。
花粉症は減少していますが、エアコンの稼働などにより通年性アレルギー性鼻炎の増悪例が散見されています。
汗による皮膚疾患、伝染性膿痂疹(とびひ)など夏らしい皮膚疾患が増加しています。
流行性結膜炎(はやり目)は流行っていません。
天候が不順で、体調を崩しやすい季節です。規則正しい生活をして、体調の維持に努めてください。
2010年7月第3週
小児を中心に手足口病が引き続きみられます。手洗い、排便の処理などを注意してください。
ヘルパンギーナが増加、咽頭結膜熱(プール熱)もやや増加し、成人でも報告がありました。水痘(みずぼうそう)、溶連菌感染症は減少、感染性胃腸炎は横ばいです。
皮膚科では、汗による皮膚のトラブル、毛虫皮膚炎や、虫さされが増えてきています。伝染性膿痂疹(とびひ)も増えてきました。肌を清潔に保ち、とびひと診断されたら、じくじくしたところはガーゼで覆い、感染を広げないようにしましょう。
花粉症は減少しています。
松山市では、夏休みを麻疹風疹予防接種(MRワクチン)強化期間にしています。定期接種となっている1歳児、年長児、中学1年生、高校3年生は夏休みを利用して接種してください。また、松山市に住民票のある小学校1年生から高校2年生は無料で2回目のMRワクチン接種を受けることができますので、早めに接種をすませましょう。
2010年7月第2週
梅雨による天候不順が続いていますが、気温は着実に上昇しており、病気も夏の様相を呈してきました。
小児ではヘルパンギーナが増加し、水ぼうそうや手足口病、溶連菌感染症なども引き続き見られます。感染性胃腸炎は多くはありませんが成人でも見られ、咽頭結膜熱(プール熱)も少し増加しています。夏かぜと呼ばれるものの中でも咽頭結膜熱は感染力が非常に強いので、医師の許可が出るまでは学校や幼稚園、保育所などは休ませてください。
曇り空でも今の季節は紫外線が思った以上に強く、皮膚のトラブルを起こします。紫外線対策を心がけましょう。
熱中症をおこしやすい季節です。運動する場合は徐々に暑さに馴らすようにしましょう。また水分および塩分補給もこまめに行い、もしおかしいなと思ったら無理をせず、症状が良くならない時は医療機関を受診するようにしてください。
2010年6月第5週(7
成人では気管支喘息は横ばいで、花粉症や感染性胃腸炎=嘔吐下痢症=は減少しています。流行している疾患の報告はありませんが、高熱を伴った急性上気道炎=かぜ症候群=の報告が少数見られました。
小児では感染性胃腸炎、水痘=みずぼうそう=、溶連菌感染症は減少傾向です。手足口病も減少傾向にありますが、まだ多く見られてます。ヘルパンギーナはやや増加、咽頭結膜熱=プール熱=も引き続き見られています。
皮膚科では紫外線による皮膚のトラブルが引き続き見られます。
花粉症は耳鼻科、眼科とも減少しており、流行性結膜炎=はやり目=も流行っていません。
蒸し暑い日が続きますが、睡眠不足にならないよう気をつけられ、水分もこまめに取るようにして下さい。
2010年6月第4週
成人では気管支喘息や感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は横ばいです。その他、流行している疾患の報告はありません。
小児では水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が増加しています。手足口病や溶連菌感染症は減少しています。
5月末ころから増加していた花粉症は、耳鼻科、眼科ともに減少していますが、まだ多いようです。
特別な皮膚疾患は見られませんでしたが、紫外線による皮膚のトラブルなどが増えていますので、紫外線対策も忘れないようにしてください。
6月からプールが始まっています。水いぼやとびひが増えてくることが予想されますので、ご注意ください。アレルギー性結膜炎の方は、ゴーグルの使用が必要かどうか主治医に相談してください。
2010年6月第3週
成人では気管支喘息や感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は若干減少しています。その他、異型肺炎の報告がありました。
小児では手足口病、感染性胃腸炎や水痘(みずぼうそう)が引き続き見られています。また、溶連菌感染症やヘルパンギーナが若干増加しています。
イネ科花粉症が増加しています。イネ科花粉症はスギ花粉症と同様にくしゃみ、鼻水、鼻づまりを生じますが、結膜炎の症状が強い傾向にあります。花粉が遠くまで飛ばないので、通る道などを変えるだけで症状を抑えることができる場合もあります。
紫外線による皮膚のトラブルなどが増えていますので、紫外線対策も忘れないようにしてください。
早いところでは6月からプールが始まっています。これから水いぼやとびひが増えてくることが予想されますので、ご注意ください。
2010年6月第2週
小児を中心に手足口病が引き続き多くみられます。全国的にもこの春は例年より多く発生し、西日本を中心に夏の流行が予想されています。手足口病は、通常は特別な治療を必要とせず、数日から1週間で自然に治癒しますが、稀に髄膜炎などの合併症もありますので、頭痛、嘔吐、高熱などの症状があるときは、近くの医療機関を受診してください。治った後も3週間ほど便の中にウイルスが排出されますので、手洗い、排便の処理など日常生活にも注意が必要です。
水痘(みずぼうそう)、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)も引き続き見られています。
耳鼻科、眼科ではイネ科による鼻炎や結膜炎が増加しています。
皮膚科では、毛虫皮膚炎や、虫さされが増えてきています。あせもや虫さされをかきこわしてとびひになることもありますので、皮膚を清潔に保ちましょう。
プールが始まる季節です。水いぼ、とびひ、中耳炎、結膜炎になる方が増えてきます。また、紫外線対策も忘れないように心がけてください。
2010年5月第6週(6
手足口病は小児を中心に引き続き多く見られます。手のひら、足の裏、口の中に小さな水疱ができます。1週間以内に自然に軽快しますが、高熱が出たり、口の症状が強く、痛みのために食事ができなくなることもあります。ブツブツが手や足にみられるときは近くの医療機関を受診してください。水痘(みずぼうそう)も通常より多く見られます。水痘の場合も手足口病と同じように水疱が見られます。ただし、手足口病では水疱が手・足・膝・おしりに見られ、水痘では全身に見られるという違いがあります。
感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は以前より減少してきましたが、小児、成人ともにまだ多く見られます。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、溶連菌感染症は少数です。気管支喘息の発作をおこす人が増えてきています。
耳鼻科、眼科では花粉症による鼻炎や結膜炎がみられますが、減少しつつあります。
皮膚科では、紫外線のための皮膚炎や毛虫による皮膚炎が見られ始めました。
ヘルパンギーナ、プール熱などの夏の病気が出始めました。
2010年5月第5週
成人では、流行が続いている感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は横ばいですが、気管支喘息は若干減少しています。その他、流行している病気はありません。
小児では、手足口病、感染性胃腸炎、水痘(みずぼうそう)、溶連菌感染症が引き続き見られますが減少傾向で、インフルエンザの報告はありません。
特に流行している皮膚の感染症はなく、花粉症はやや増加しているようです。また、流行性角結膜炎(はやり眼)の報告がありますので、注意が必要です。
今シーズンは、天候が不順のためか、風邪をひかれる方が多いようです。気管支喘息の患者さんも調子をくずされる方が多く、普段からの治療をきちんと続けられ、悪化した場合には早めに医療機関を受診して下さい。