流行中の病気情報一覧週間疾患情報

2012年10月第3週

 成人では、気管支喘息が先週と同程度見られています。感染症は全般的に少なくなっていますが、異型肺炎がわずかですが報告されています。
 小児では、水痘(みずぼうそう)の報告が増加しています。溶連菌感染症、喘息は先週と同程度見られます。その他の感染症は、横ばいか減少しています。
 今週も特に流行している皮膚感染症はありませんでした。乾燥による皮膚トラブルが少しずつ増えてきています。
 先週に引き続き、ヨモギやブタクサなどの秋の花粉が飛んでいるようで、花粉症は鼻炎、結膜炎ともに少し増加しています。流行性結膜炎(はやり目)は、はやっていません。
 インフルエンザワクチンの接種が始まりました。予防接種の効果が出るまでには時間がかかりますので、流行の始まる前に、早めに接種しておきましょう。

2012年10月18日

2012年10月第2週

成人では、気管支喘息が若干増加しています。B型インフルエンザの報告が1件ありました。
 小児も喘息が増加しています。おたふくかぜや水ぼうそう等の感染症は落ち着いています。
 流行している皮膚疾患や皮膚感染症はありません。花粉症(鼻炎)は増加しています。ヨモギ等の秋の花粉が飛び始めたためと思われます。毎年この季節に鼻炎症状のある方は早めの治療や予防対策を心がけて下さい。結膜炎も少し増加していますが、流行性結膜炎(はやり目)は、流行っていません。
 例年、インフルエンザの流行は、11月から4月で、中心は、1月上旬から3月上旬です。ワクチン接種による効果が出現するまでに2週間程度を要することから、遅くても12月中旬までにワクチン接種を受けることが望ましいでしょう。
 朝夕の寒暖の差が大きくなり、体調を崩しやすい時期です。からだの抵抗力を高めるために十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を心がけましょう。

2012年10月11日

2012年10月第1週

 今週も特に流行している疾患はありません。
 成人では気管支喘息や感染性胃腸炎(おう吐下痢症)は横ばいです。成人で溶連菌感染症の報告がありました。
 小児でも感染症は落ち着いています。ヘルパンギーナ、手足口病、咽頭結膜熱(プール熱)などの夏かぜは減少しています。水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は横ばいです。
 流行している皮膚疾患や皮膚感染症はありません。
 花粉症は横ばいですが、イネ科植物の花粉に加えて、ヨモギなどの秋の花粉も飛び始めたようです。毎年この季節に鼻炎、結膜炎を発症する方は早めの治療をおすすめします。
 朝晩と昼間の気温差が大きくなり体調を崩しやすい時期になりました。体調管理には十分気をつけてください。

2012年10月4日

2012年9月第5週

 今週も特に流行している疾患はありません。成人では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や気管支喘息は先週と同程度ですが、小児では喘息がやや増加しています。成人で溶連菌や異型肺炎の報告がありました。
 小児の、手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱は先週と同程度かやや減少しています。 
 流行している皮膚感染症、皮膚疾患もありません。
 花粉症は鼻炎、結膜炎とも横ばいで少ない状態が続いています。晴れた日にイネ科植物の花粉が少し飛んでいるようです。例年この季節に発症する方は、早めの予防と治療をお勧めします。
 朝晩気温が下がってきました。秋はぜんそく発作を起こしやすい季節ですので、ひどくなる前に治療を受けるようにしましょう。

2012年9月27日

2012年9月第4週

 小児、成人ともに特に流行している病気はありません。気管支ぜんそく、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)がややめだちます。
小児では、RSウイルスという気管支炎や咽頭炎の原因となるウイルスが流行している保育園があるようです。ヘルパンギーナや手足口病といった夏かぜや、水痘(みずぼうそう)、溶連菌感染症、流行性耳下腺炎がわずかにみられます。
皮膚疾患では、伝染性紅斑(りんご病)が少しみられます。
花粉症(鼻炎、結膜炎)は、先週と同じくらいで、増加する傾向はありません。
 ポリオ予防接種の話題として、今年の9月から、以前の経口生ポリオワクチン(のむワクチン)が中止になり、不活化ポリオワクチン(注射のワクチン)に変更になりました。経口生ポリオワクチンが2回済んでいない方で、生後3か月から7才6か月未満までの方は、不活化ポリオワクチンを接種することをおすすめします。母子手帳の予防接種の欄をご覧になり、該当する方は、お近くの小児科にお問い合わせください。

2012年9月19日

成人では気管支喘息は横ばいです。感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は増加傾向です。流行している疾患はありません。
 小児では溶連菌感染症、水痘(みずぼうそう)は先週と同程度ですが、他の疾患は減少傾向です。
 皮膚疾患では、今週も特別な皮膚感染症等はありませんでした。
花粉症(鼻炎)は増加してきましたが、まだ少なめです。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の報告がありました。
 花粉症(結膜炎)は、先週と比べて増加しています。流行性結膜炎(はやり目)は、流行っていません。
 早朝、夜間の気温は少し下がってきました、扇風機や冷房の使い過ぎなど、油断して体調を崩さないように気をつけましょう。また、日中の気温はまだまだ高く厳しい残暑が続いています。十分な水分の摂取も忘れないように心がけましょう。

2012年9月12日

2012年9月第1週

 成人では、気管支喘息は横ばいです。感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は減少しています。溶連菌感染症や異型肺炎の報告がありました。小児では、溶連菌感染症と流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は、少し増加しています。水痘(みずぼうそう)、手足口病、異型肺炎などは、先週と同程度です。皮膚疾患では、流行っている特別な皮膚感染症等はありません。花粉症による鼻炎は少し増えてきました。今後、秋が深まってくると増加すると思われますが、今はまだ少ないようです。結膜炎は減少しています。流行性結膜炎(はやり目)は、流行っていません。

 夜間の気温は、少し下がってきましたが、まだ日中は蒸し暑く、厳しい残暑が続いています。体調を崩さないように、栄養バランスや休養を心がけ、体調管理に気を付けて下さい。

2012年9月5日

2012年8月第2週

  先週に引き続き、特に流行している感染症はありません。成人では喘息がやや増加しています。
 感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は横ばいです。溶連菌感染症、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、ヘルパンギーナの報告もありますが、多くはありません。
 花粉による結膜炎・鼻炎は少ない状態が続いています。流行性結膜炎(はやり目)は、流行っていません。
 小児で顔や腕、太ももに発疹のでるウイルス感染が多くはありませんがみられます。
 皮膚科では、気温の上昇に伴い、あせも、とびひ、虫さされ、毛虫皮膚炎が増え、アオバアリガタハネカクシの被害もみられています。山や海に行かれる際は、日焼け対策、虫対策を充分心がけましょう。
 暑い日が続きますので、熱中症に気を付け、屋外、屋内問わず定期的に適度な水分補給と、涼しい場所での休息を心がけるようにしましょう。

2012年8月8日

2012年7月第5週(8

 夏休みに入り、特に流行している感染症はありません。ヘルパンギーナやアデノウイルス感染症、溶連菌感染症、おたふくかぜ、水ぼうそう、マイコプラズマ肺炎など様々な感染症が見られますが、いずれも多くはありません。感染性胃腸炎も引き続き見られますが、原因としてはキャンピロバクターなどの細菌性の割合が高くなってきました。キャンピロバクターは小児の細菌性胃腸炎の原因として最も多く、鶏肉などの肉類に付着していることが多い菌です。肉そのものの加熱が不十分な時や、まな板や包丁など調理器具を介して生野菜に付着して感染する例が多く見られます。季節柄バーべキューや焼き肉などをする時は生肉をさわる箸を別にしたり、まな板や包丁にも注意が必要です。
 花粉による結膜炎・鼻炎は減少しています。流行性結膜炎(はやり目)は、流行っていません。
 気温の上昇とともに、あせもやとびひ、虫さされ、紫外線に伴う皮膚のトラブルが増えてきましたのでご注意ください。

2012年7月30日

2012年7月第4週

 成人では、気管支喘息や感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は横ばいです。その他、流行している疾患の報告はありません。
 小児では、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が増加しています。水痘(みずぼうそう)、ヘルパンギーナはやや増加しています。溶連菌感染症は先週と同程度みられています。
 皮膚疾患では、手足口病、伝染性紅斑(りんご病)は横ばいです。虫刺されも増えており、今年初めてアオバアリガタハネカクシによるやけど様皮膚炎の報告もありました。
 花粉によるアレルギー性鼻炎は先週に比べ若干増えていますが、アレルギー性結膜炎は先週と同程度です。流行性結膜炎(はやり目)は流行っていません。
 梅雨も明け、本格的な夏を迎えました。熱中症予防のため、水分をこまめに取るようにしてください。また、外出時は日焼け対策も忘れないようにしてください。

2012年7月30日