流行中の病気情報一覧週間疾患情報

2012年4月第4週

 インフルエンザは成人では、若干減少していますが、小児では減少していません。引き続き、注意が必要です。
 小児では、感染性胃腸炎(おう吐下痢症)が先週と同程度で、未だに高い水準です。溶連菌感染症が増加しています。水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、伝染性紅斑(りんご病)は横ばいです。
 成人では異型肺炎の報告がありました。気管支喘息は、横ばいです。
 今週も特に流行している皮膚感染症はありませんが、日中の日差しが強くなってきましたので、早めの紫外線対策を心がけてください。
 花粉症は次第に減少しています。今シーズンのスギ花粉は終わりに近いようです。しかし、ヒノキ花粉など他の花粉が飛んでいますので、症状の出る人が、まだ多いようです。引き続き、外出時の花粉症対策にご注意ください。

2012年4月22日

2012年4月第3週

 インフルエンザは成人、小児ともに先週に比べ半減しましたが、まだ学校や園によっては流行っているところもありますので、引き続き注意が必要です。小児で感染性胃腸炎(おう吐下痢症)が増加しています。成人では異型肺炎の報告がありました。気管支喘息、水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、伝染性紅斑(りんご病)は横ばいです。溶連菌感染症は減少しました。
 皮膚科では特別な皮膚感染症はありませんが,紫外線による皮膚炎や、薬剤による光線過敏症が増えてきています。
 スギ花粉の飛散は少なくなりましたが、ヒノキ花粉が多く飛んでいますので、花粉症は非常に多い状態が続いています。
 外出する機会が多くなる季節になりました。紫外線対策と花粉症対策を忘れないようにしましょう。

2012年4月15日

2012年4月第2週

 インフルエンザ、感染性腸炎は先週と同程度で、未だ高い水準です。小児では喘息がやや増加しています。
 水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、溶連菌感染症、伝染性紅斑(リンゴ病)は、先週と同程度に報告が見られています。成人で伝染性単核球症の報告がありました。
 花粉症は先週に比べやや減少しましたが、非常に多い状態が続いています。皮膚科では、目のまわりを中心とした顔の痒みで来られる方が多く見られます。ヒノキの飛散が増えてきましたので、引き続き花粉対策を行ってください。 
 春先は思った以上に紫外線が強いため、外出時は紫外線対策も忘れないようにしましょう。

2012年4月8日

2012年4月第1週

 インフルエンザは、B型が大部分で、A型が少しだけになりました。発生数は今週も先週と同じくらいですが、例年、B型が流行の主体になると流行は終息してきますので、もうすこしであろうと思います。
 花粉症にともなう鼻炎、結膜炎は、引き続き非常に多い状態がつづいています。
 感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は先週よりやや減少しました。
 小児では、溶連菌感染症、水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)などが見られます。いずれも多くありませんが、このなかでは溶連菌感染症が比較的多くみられます。
 子宮頸がんワクチン、小児肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン(インフルエンザ菌bワクチン)の3つのワクチンは、2012年3月で接種料金の公費補助が終了する予定でしたが、2012年4月以後1年間、公費補助が延長されることになりました。対象となる方で接種を希望される方は最寄の医療機関にお問い合わせください。

2012年4月1日

2012年3月第5週

 インフルエンザは減少傾向にはありません。先週と同程度に見られて、多い状況が続いています。A型よりもB型の方が多くなってきています。
 気管支ぜんそくは横ばいです。
 小児では、感染性胃腸炎(おう吐下痢症)は先週に引き続き多めです。溶連菌感染症と水痘(みずぼうそう)がやや増加し、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は減少しています。百日咳がわずかですが報告されています。
 今週も特に流行している皮膚感染症はありませんでした。流行性結膜炎(はやり目)は、はやっていません。
 相変わらずスギ花粉が多く飛んでおり、花粉症は鼻炎、結膜炎ともに多い状態が続いています。また、目の周りの痒みや顔の痒みなどの皮膚炎症状を訴えて受診される患者さんも多く見られます。
 スギ花粉のピークが過ぎると、ヒノキ花粉の飛散が始まります。スギ花粉症の方の7割は、ヒノキ花粉にも反応すると言われますので、気を緩めずに花粉症対策を継続しましょう。

2012年3月29日

2012年3月第4週

 インフルエンザは、成人では先週と比べて半減しています。小児では先週よりも少し減少していますが、いまだに高い水準です。
 成人で、気管支喘息が少し増加しているようです。溶連菌感染症の報告もありました。
 小児では、感染性胃腸炎(おう吐下痢症)が先週と同様に多く見られます。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)がやや増加していますが、水痘(みぞぼうそう)、伝染性紅斑(りんご病)は先週と同程度です。
 スギ花粉が多く飛ぶようになりました。鼻炎、眼や眼の周りの痒み、腫れ、顔面の痒みなどの症状を訴える患者さんが急増しています。引き続き、花粉情報に注意してください。例年、花粉症状の出る方は、重症化する前に、早めに医療機関を受診し、治療を受けましょう。また、外出時の眼鏡やマスク装着、帰宅後に服の表面を掃うなど花粉を家に持ち込まないように気をつけましょう。

2012年3月22日

2012年3月第3週

 インフルエンザの報告は、成人ではやや減少していますが、小児では微増しています。B型が増加しています。引き続き注意が必要です。
 感染性胃腸炎(おう吐下痢症)や気管支喘息も多い状況が続いています。
 小児では、水痘(みずぼうそう)、溶連菌感染症はやや減少、その他の疾患は横ばいです。
 スギ花粉が非常に多く飛ぶようになりました。鼻炎や結膜炎の症状の強い花粉症の患者さんが急速に増加しています。鼻や目の症状だけでなく、顔の皮膚炎で受診される方も増えています。今年は花粉の飛散が去年の半分ともいわれています。しかし、去年多量に飛んだために感作(かんさ)され、今年初めて花粉症の症状が出て受診される方もいらっしゃいます。花粉情報をこまめにチェックし、マスクやめがねで予防をし、症状が出たら早めに医療機関を受診し治療を受けましょう。

2012年3月15日

2012年3月第2週

 インフルエンザは先週と比べてさらに減少していますが、いまだに高い水準での報告が続いておりますので引き続き注意が必要です。
 感染性胃腸炎も、小児ではやや減少したものの、多い状況が続いています。気管支喘息がやや多くなっています。水痘(みずぼうそう)や溶連菌感染も見られています。
 スギ花粉の飛散が始まり、鼻炎、結膜炎の症状を訴える方が増えています。外出時のマスクや花粉よけメガネの使用と早めの治療開始をお勧めします。
 特にはやっている皮膚疾患はありませんが、花粉の飛散とともに、今後顔の痒みを訴える方が増えてくると思われます。
 流行性結膜炎(はやり目)の報告はありません。
 春先は寒暖の差が大きく、体調を崩しやすい時期ですので、気を付けてお過ごしください。

2012年3月8日

2012年2月第5週(3

 A型インフルエンザはやや減少しており、ピークは過ぎてきたようです。しかし学校や幼稚園などによっては増加している所もあり注意が必要です。B型も少数ですが出ておりやや増加しています。抗インフルエンザ薬によって発熱の期間は短くなりますが、ウイルスの排泄は数日続きますので、熱が下がっても症状の出始めから5日程度は学校を休ませるようにしましょう。
 感染性胃腸炎は成人、小児ともに引き続き見られ、家族中がかかることも多いようです。吐いた物や便にはウイルスが多数含まれますので、それらの処理には十分注意してください。
 気温が少し暖かくなってきましたので、スギ花粉の飛散が本格化すると思われます。例年スギ花粉症でお悩みの方は、早めに治療を開始してください。

2012年2月28日

2012年2月第4週

 先週と比べて成人では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や気管支喘息は横ばいです。インフルエンザも横ばい状態です。小児では、インフルエンザは半減しました。感染性胃腸炎、水痘(水ぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)は横ばいです。
 今週も特別な皮膚感染症はありませんでした。
 花粉症(鼻炎)は横ばいです。今年は気温が低いためかスギ花粉はまだ飛んでいないようです。
 アレルギー性結膜炎(花粉症)は、横ばいです。流行性結膜炎(はやり目)は、流行っていません。
 インフルエンザは横ばいか減少傾向ですが、気温の変化も大きく、不安定な天候の日が続くと思われます。2月下旬からは花粉の飛散も増加すると予想されていますので、油断せず、外出時のマスクの着用、帰宅時の手洗い・うがいを心がけるようにしましょう。

2012年2月22日