流行中の病気情報一覧週間疾患情報
2020年8月第4週
内科領域ではわずかに感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や喘息発作が報告されています。咽頭結膜熱(プール熱)や溶連菌感染症も少し見られます。アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎は少し増加してきています。皮膚科領域では感染症で特に流行っているものはありませんが、毛虫皮膚炎が増えています。
遅い梅雨明け後の連日の猛暑。例年以上の急激な気候の変化の上に、今夏は新型コロナウイルスの感染予防も行わなければなりません。お盆で外出・会合・会食など「3密」の機会も増えていることでしょう。手指の消毒をこまめに行い、エアコン使用中も時々換気をしましょう。水分はこまめに補給し熱中症にも気を付けましょう。マスク着用は熱中症のリスクを高くすることもあるので、屋外で人と十分な距離が取れる場合には、マスクを一時的に外すことも必要です。一人一人が今の状況を冷静に分析しその場に応じた適切な感染対策・熱中症対策をお願いします。
2020年8月第2週
成人では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)が少し増加していますが、ぜんそく発作の報告は減少しています。咽頭結膜熱(プール熱)や溶連菌感染症の報告がわずかにありました。小児では、感染性胃腸炎とぜんそく発作が少数見られます。伝染性紅斑(りんご病)も報告されています。皮膚科では、流行している皮膚疾患はありません。アレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎の報告は、いずれも先週に比べ減少しています。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は、はやっていません。今年の夏は、新型コロナウイルスの感染予防と熱中症対策が重要になります。まず「3密」を避け、手指の消毒、エアコン使用中も換気を行いましょう。水分はこまめに補給し、発汗時には塩分も補給しましょう。高温多湿の環境下でのマスク着用は熱中症のリスクを高くすることがあるので、屋外で人と十分な距離が取れる場合には、マスクを一時的に外すことも必要です。またマスク着用中は、激しい運動や作業は避け、こまめに水分を補給しましょう。
2020年7月第5週
内科では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は横ばいですが、喘息発作の報告は少し増加しています。小児科では感染性胃腸炎、溶連菌感染症がわずかに報告されています。喘息発作も見られます。皮膚科では流行っている皮膚疾患はありません。アオイラガ(イラガ科の昆虫)の刺傷が多発しています。眼科ではアレルギー性結膜炎は先週と同程度です。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。耳鼻咽喉科ではアレルギー性鼻炎の報告は、先週に比べ横ばいです。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、マスクは飛沫の拡散予防に有効で「新しい生活様式」において日常生活の一部になっていますが、マスクを着用していない場合と比べると、心拍数や呼吸数、体感温度などが上昇し、身体に負担がかかることがあります。高温多湿といった環境下でのマスク着用は熱中症のリスクが高くなるおそれがありますので、今まで以上にのどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心掛けましょう。
2020年7月第4週
内科では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や喘息発作の報告は横ばいでした。溶連菌感染症の報告が少しありました。小児科では、多くはありませんが感染性胃腸炎と喘息発作の報告がありました。皮膚科では、現在流行している疾患は特にありません。耳鼻咽喉科では、先週に比べアレルギー性鼻炎の報告が少し増えました。眼科では、アレルギー性結膜炎は先週に比べ少し増えていますが、アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行していません。これから本格的な夏を迎えるにあたって例年よりもいっそう熱中症に注意をしながら新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、毎朝など定時体温測定を行うとよいでしょう。あらかじめ平熱を知っておくことで、発熱に早く気づくことができます。日ごろからご自身の身体を知り健康管理を充実させ、体調が悪いと感じた時には無理をしないようにしましょう。
2020年7月第3週
成人では喘息発作は減少していますが感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)の報告は横ばいです。わずかに溶連菌感染症や咽頭結膜熱(プール熱)がありました。小児でも感染性胃腸炎、溶連菌感染症がわずかに流行っています。喘息発作は通年並みに報告されています。皮膚科では特に流行っている皮膚疾患はありませんが、虫刺されが増えています。耳鼻咽喉科ではアレルギー性鼻炎の報告は先週に比べ減少しています。眼科ではアレルギー性結膜炎が先週よりも増えています。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。梅雨に入ってから気温湿度ともに徐々に上昇しつつあります。コロナウイルスの影響でテイクアウトを利用する機会も増えていますが、食品の管理には十分注意し、食中毒を予防しましょう。
2020年7月第2週
成人では感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)が引き続き見られますが少数です。小児でも感染性胃腸炎や溶連菌感染症、気管支ぜんそくの発作を起こす人が見られますが、多くはありません。特に小児では、夏かぜと呼ばれるヘルパンギーナや手足口病などが例年流行する時期ですが、今年はほとんど見られません。新型コロナに対する意識の変化で、マスクを使用したり、外出後の手洗いやうがいを徹底したり、人込みを避けたりすることが感染症全体の予防につながっているようです。今後も油断せず基本的な予防策を続けてください。アレルギー性鼻炎や結膜炎は少数見られ、皮膚科では虫刺されが増えています。本格的な夏を迎え、熱中症にも注意が必要です。換気をしながらエアコンを上手に利用し、こまめに水分や塩分を取ることを心がけてください。
2020年7月第1週
成人では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や喘息発作の報告は少し減少しています。小児では、感染性胃腸炎と喘息発作が見られますが多くはありません。流行っている皮膚疾患はありません。耳鼻咽喉科では、アレルギー性鼻炎の報告は、先週に比べ減りました。眼科では、アレルギー性結膜炎は先週と同程度です。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。新型コロナウイルスに感染しているかどうかはPCR検査でも100%はわかりません。「今のあなた」が本当に感染していないと証明できるのは、潜伏期間の2週間を過ぎた「未来のあなた」しかいないのです!潜伏期間でも感染力はあるので、「今のあなた」が他人を感染させてしまうリスクは常に存在することになります。つまり、人とお話しするときは「マスクをする」のが、新しい時代のエチケットです。熱中症にも気を付けながら、皆で協力して新しい生活様式を築いていきましょう。
2020年6月第4週
内科では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や喘息発作の報告は横ばいです。それ以外の報告はありません。小児科では感染性胃腸炎、溶連菌感染症がわずかに報告されています。喘息発作はやや増加しています。皮膚科では流行っている皮膚疾患はありません。眼科ではアレルギー性結膜炎は先週と同程度です。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。耳鼻咽喉科ではアレルギー性鼻炎の報告は、先週に比べ少し増えました。現在細菌性食中毒注意報が発令されています。食中毒菌の多くは高温多湿の環境を好みます。食中毒を防ぐ為には、細菌を食べ物に付けないために手洗い、食べ物に付着した細菌を増やさないため冷蔵庫に保存、食べ物や調理器具に付着した細菌を加熱処理で殺菌することが大切です。新型コロナウイルス感染拡大防止とともに、家庭内の食中毒発生にも注意しましょう。
2020年6月第3週
内科では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)の報告が少し増加していますが、喘息発作は横ばいです。それ以外の報告は、特にありません。小児科では、感染性胃腸炎・溶連菌感染症・喘息発作は報告されていますが、多くはありません。皮膚科では、特に流行している疾患はありません。耳鼻咽喉科では、アレルギー性鼻炎の報告は、先週に比べ減少しています。眼科では、アレルギー性結膜炎は先週と同程度の報告でしたが、アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行していません。引き続き新型コロナウイルスの感染予防のために、三密に注意をしましょう。その一方でだんだん蒸し暑い日が続くようになってきました。熱中症の予防のために外出時は暑い日や時間帯を避け、涼しい服装を心がけ、のどが渇いていなくてもこまめな水分補給を心がけましょう。
2020年6月第2週
成人では感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や喘息発作は横ばいです。それ以外に流行っている感染症の報告はありません。小児も同様に感染症は全般的に見られませんが感染性胃腸炎と喘息発作がわずかに報告されています。皮膚科では流行っている皮膚疾患はありません。耳鼻咽喉科ではアレルギー性鼻炎の報告は、先週に比べ増えました。眼科ではアレルギー性結膜炎は先週と同程度です。アデノウイルス結膜炎(はやり目)は流行っていません。緊急事態宣言は解除となり、学校や店舗の再開など、少しずつ以前の生活を取り戻しつつありますが、第2波の感染拡大の可能性もまだゼロではありません。気を緩めることなく緊張感を持って新しい生活様式で感染予防に努めましょう。