流行中の病気情報一覧週間疾患情報
2012年3月第4週
インフルエンザは、成人では先週と比べて半減しています。小児では先週よりも少し減少していますが、いまだに高い水準です。
成人で、気管支喘息が少し増加しているようです。溶連菌感染症の報告もありました。
小児では、感染性胃腸炎(おう吐下痢症)が先週と同様に多く見られます。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)がやや増加していますが、水痘(みぞぼうそう)、伝染性紅斑(りんご病)は先週と同程度です。
スギ花粉が多く飛ぶようになりました。鼻炎、眼や眼の周りの痒み、腫れ、顔面の痒みなどの症状を訴える患者さんが急増しています。引き続き、花粉情報に注意してください。例年、花粉症状の出る方は、重症化する前に、早めに医療機関を受診し、治療を受けましょう。また、外出時の眼鏡やマスク装着、帰宅後に服の表面を掃うなど花粉を家に持ち込まないように気をつけましょう。
2012年3月第3週
インフルエンザの報告は、成人ではやや減少していますが、小児では微増しています。B型が増加しています。引き続き注意が必要です。
感染性胃腸炎(おう吐下痢症)や気管支喘息も多い状況が続いています。
小児では、水痘(みずぼうそう)、溶連菌感染症はやや減少、その他の疾患は横ばいです。
スギ花粉が非常に多く飛ぶようになりました。鼻炎や結膜炎の症状の強い花粉症の患者さんが急速に増加しています。鼻や目の症状だけでなく、顔の皮膚炎で受診される方も増えています。今年は花粉の飛散が去年の半分ともいわれています。しかし、去年多量に飛んだために感作(かんさ)され、今年初めて花粉症の症状が出て受診される方もいらっしゃいます。花粉情報をこまめにチェックし、マスクやめがねで予防をし、症状が出たら早めに医療機関を受診し治療を受けましょう。
2012年3月第2週
インフルエンザは先週と比べてさらに減少していますが、いまだに高い水準での報告が続いておりますので引き続き注意が必要です。
感染性胃腸炎も、小児ではやや減少したものの、多い状況が続いています。気管支喘息がやや多くなっています。水痘(みずぼうそう)や溶連菌感染も見られています。
スギ花粉の飛散が始まり、鼻炎、結膜炎の症状を訴える方が増えています。外出時のマスクや花粉よけメガネの使用と早めの治療開始をお勧めします。
特にはやっている皮膚疾患はありませんが、花粉の飛散とともに、今後顔の痒みを訴える方が増えてくると思われます。
流行性結膜炎(はやり目)の報告はありません。
春先は寒暖の差が大きく、体調を崩しやすい時期ですので、気を付けてお過ごしください。
2012年2月第5週(3
A型インフルエンザはやや減少しており、ピークは過ぎてきたようです。しかし学校や幼稚園などによっては増加している所もあり注意が必要です。B型も少数ですが出ておりやや増加しています。抗インフルエンザ薬によって発熱の期間は短くなりますが、ウイルスの排泄は数日続きますので、熱が下がっても症状の出始めから5日程度は学校を休ませるようにしましょう。
感染性胃腸炎は成人、小児ともに引き続き見られ、家族中がかかることも多いようです。吐いた物や便にはウイルスが多数含まれますので、それらの処理には十分注意してください。
気温が少し暖かくなってきましたので、スギ花粉の飛散が本格化すると思われます。例年スギ花粉症でお悩みの方は、早めに治療を開始してください。
2012年2月第4週
先週と比べて成人では、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や気管支喘息は横ばいです。インフルエンザも横ばい状態です。小児では、インフルエンザは半減しました。感染性胃腸炎、水痘(水ぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)は横ばいです。
今週も特別な皮膚感染症はありませんでした。
花粉症(鼻炎)は横ばいです。今年は気温が低いためかスギ花粉はまだ飛んでいないようです。
アレルギー性結膜炎(花粉症)は、横ばいです。流行性結膜炎(はやり目)は、流行っていません。
インフルエンザは横ばいか減少傾向ですが、気温の変化も大きく、不安定な天候の日が続くと思われます。2月下旬からは花粉の飛散も増加すると予想されていますので、油断せず、外出時のマスクの着用、帰宅時の手洗い・うがいを心がけるようにしましょう。
2012年2月第3週
インフルエンザの報告は、まだ多いものの減少傾向です。
成人では、感染性胃腸炎(おう吐下痢症)や気管支喘息も、若干減少しています。溶連菌感染症の報告もありました。
小児では、感染性胃腸炎(おう吐下痢症)も横ばいになりました。咽頭結膜炎の報告がありました。
今週も特に流行している皮膚感染症はありませんでした。気温が下がったため、凍瘡の患者さんが多く来院されています。
花粉症は、結膜炎は、先週と比べ少し増加していますが、鼻炎は横ばいです。スギ花粉は本格的には飛んでいないようです。
流行性結膜炎(はやり目)は流行していません。
インフルエンザも、やっとピークを過ぎたようですが、警報が引き続きでていますので、手洗い・うがい・マスクなどで予防するように心がけてください。なお、発熱などの症状がある場合には、早めに医療機関を受診してください。
2012年2月第2週
インフルエンザは増加傾向にあり、警報が引き続き出されています。これからまだ数週間は流行が続くと思われます。手洗い、うがい、マスクなどで予防し、発熱等の症状があれば早めに医療機関を受診してください。
感染性胃腸炎(おう吐下痢症)は成人、小児ともに増加しています。
成人では、気管支ぜんそくが若干増加しています。
小児では、溶連菌感染症が増加しています。伝染性紅斑(りんご病)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は横ばい、水痘(みずぼうそう)は減少しています。
皮膚科では、流行している皮膚感染症はありません。
眼科では、流行性結膜炎(はやり目)が増加しています。
花粉症は横ばいです。
今年に入って寒い日が続いていますので、スギ花粉が飛び始める時期が去年に比べ遅くなると思われます。花粉の飛ぶ量も去年に比べ少ないといわれていますが、毎年鼻や目に症状が出てお悩みの方は早めの治療(初期療法)をおすすめします。
2012年1月第5週(2
インフルエンザは小児、成人ともに急増し、流行期に入りました。今後のインフルエンザ情報にご注意ください。外出時はマスクを着用し人ごみを避け、帰宅後は手洗いやうがいで予防を心がけましょう。体調がおかしいときは早めに病院を受診し、罹ってしまった場合も感染を広げないよう、医師の指示通りに自宅療養をしてください。
小児では感染性胃腸炎、伝染性紅斑(りんご病)が増加しています。溶連菌感染症も散見されます。
気管支喘息はやや減少していますが、引き続き見られます。
空気の乾燥による肌のトラブルが増えています。加湿器の使用や入浴後の保湿を心がけてください。凍瘡(しもやけ)も増えています。
花粉症は横ばいですが、眼の症状を訴える人は増えています。流行性結膜炎(はやり目)の報告がありました。
2012年1月第4週
インフルエンザは流行期に突入しました。インフルエンザA型がほぼ100%ですが、ごくまれにB型も見られています。乳幼児から成人まで広い年齢層で増加中です。
小児では溶連菌感染症、水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の患者さんが少数みられます。
鼻炎や結膜炎などが主症状の花粉症は、寒い日がつづいているせいか増加していません。
空気中の湿度が低いため皮膚の乾燥やかゆみのつよい方が増えています。
感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は先週と同じくらい発生しています。
赤ちゃんの嘔吐下痢症の病原体であるロタウイルスの予防接種がこの冬からできるようになっています。生後6週から24週までのあいだに1ヶ月以上あけて2回のむタイプのワクチンです。費用は公費による補助はなく自己負担です。希望される方はかかりつけ医にお問い合わせください。
2011年12月第4週
インフルエンザは小児で増加しており、成人でも少しずつ増加しているようです。
成人では、感染性胃腸炎(おう吐下痢症)は横ばいですが、気管支喘息が増加しています。異型肺炎の報告がありました。
小児では、溶連菌感染症が少し増加しています。
特に流行している皮膚感染症および皮膚疾患はありません。
花粉症は、鼻炎、結膜炎ともに、先週と比べて少し増加しています。ダニやほこりによるアレルギーのある方は、大掃除後の発症にも注意してください。流行性結膜炎(はやり目)の報告はありません。
インフルエンザも先週頃から、少しずつ増えてきているようです。手洗い、うがいを励行し、咳のある方は、マスクを装用しましょう。気温も下がり寒くなってきました。年末を迎え、忙しい時期になりますが、睡眠を十分とり、体調管理に気をつけてお過ごしください。