流行中の病気情報一覧週間疾患情報
2012年6月第3週
成人では、インフルエンザ様疾患の報告は無くなりました。増加していた気管支喘息は横ばいになり、異型肺炎の報告がありました。
小児では、インフルエンザ様疾患は、先週と同程度ありました。溶連菌感染症が倍増しています。感染症胃腸炎(おう吐下痢症)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)はやや減少しています。
現在流行している皮膚感染症はありませんが、暖かくなり、毛虫などの虫も増加してきました。それに伴い、皮膚トラブルの被害が少しずつ増えてきています、レジャー等で外出される際にはお気を付け下さい。
花粉症(鼻炎)は横ばいで、依然続いています。
結膜炎は先週に比べ増加しています。学校では、プールも始まる時期となりますのでご注意下さい。流行性結膜炎は流行っていません。日中は、ずいぶん暑くなってきました。外出の際には紫外線対策も含め、体調にお気を付け下さい 。
2012年6月第2週
インフルエンザは報告数としては少ないですが、前週に比べ少し増えました。小児に多いようです。
成人では、気管支ぜんそくが若干増加しています。丹毒(たんどく)の報告がありました。
小児では、引き続き水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)がやや増加しています。感染性胃腸炎(おう吐下痢症)が著しく増加しました。ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)などの夏かぜも発生し始めています。伝染性紅斑(りんご病)も徐々に増加しています。溶連菌感染症は横ばいです。
皮ふ科では、現在流行している皮ふ感染症はありません。
花粉症は横ばいです。イネ科雑草の花粉によるものが多いと思われます。
温度変化の大きい日が続いています。体調を崩さぬようお気をつけ下さい。
2012年5月第5週(6
インフルエンザの報告は徐々に減少しています。
小児では、溶連菌感染症、水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)がやや増加しましたが多くはありません。
花粉症は、先週と同程度に多くみられています。
皮膚科では、毛虫皮膚炎や、虫さされ、汗による湿疹の悪化で受診される方が増えてきています。学校、幼稚園、保育園では、6月からプールがはじまるところも多いと思います。これから夏にかけて、水いぼ、とびひ、中耳炎になる方が増えてきますのでご注意ください。また、紫外線対策も忘れないようにしましょう。
2012年5月第4週
インフルエンザはB型が散発的に見られる程度になってきました。感染性胃腸炎も引き続き見られますが、減少しています。
その他、溶連菌感染症や伝染性紅斑(リンゴ病)、水痘(水ぼうそう)、アデノウイルス感染症、マイコプラズマ肺炎など様々な感染症が見られますが、いずれも少数で流行している疾患はありません。
朝夕の温度差が大きいためか、気管支ぜんそくの発作を起こす方が見られます。ひどくなる前に治療を受けてください。
イネ科の花粉症が増えてきました。これから初夏にかけてしばらく続きますので、ご注意ください。
5月は紫外線が思った以上に強い季節です。それに伴い紫外線による皮膚のトラブルも増えてきますので、日焼け止めや帽子など紫外線対策を行うようにしましょう。
2012年4月第5週(5
インフルエンザは成人では減少しているようですが、小児では地域によってはやや増加のところもあり、引き続き注意が必要です。
小児では、感染性胃腸炎(おう吐下痢症)はやや減少していますが、溶連菌感染症や喘息が少し増加しています。水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は横ばいです。伝染性紅斑(りんご病)がやや増加しています。
成人では気管支喘息は、横ばいです。
今週も特に流行している皮膚感染症はありません。
流行性結膜炎(はやり目)は流行していません。
花粉症は次第に減少しています。スギに続きヒノキ花粉の飛散も減っているようです。マツ、コナラなどの樹木の花粉、イネ科の雑草の花粉が飛んでいるようです。引き続き、外出時の花粉症対策にご注意ください。
2012年4月第4週
インフルエンザは成人では、若干減少していますが、小児では減少していません。引き続き、注意が必要です。
小児では、感染性胃腸炎(おう吐下痢症)が先週と同程度で、未だに高い水準です。溶連菌感染症が増加しています。水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、伝染性紅斑(りんご病)は横ばいです。
成人では異型肺炎の報告がありました。気管支喘息は、横ばいです。
今週も特に流行している皮膚感染症はありませんが、日中の日差しが強くなってきましたので、早めの紫外線対策を心がけてください。
花粉症は次第に減少しています。今シーズンのスギ花粉は終わりに近いようです。しかし、ヒノキ花粉など他の花粉が飛んでいますので、症状の出る人が、まだ多いようです。引き続き、外出時の花粉症対策にご注意ください。
2012年4月第3週
インフルエンザは成人、小児ともに先週に比べ半減しましたが、まだ学校や園によっては流行っているところもありますので、引き続き注意が必要です。小児で感染性胃腸炎(おう吐下痢症)が増加しています。成人では異型肺炎の報告がありました。気管支喘息、水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、伝染性紅斑(りんご病)は横ばいです。溶連菌感染症は減少しました。
皮膚科では特別な皮膚感染症はありませんが,紫外線による皮膚炎や、薬剤による光線過敏症が増えてきています。
スギ花粉の飛散は少なくなりましたが、ヒノキ花粉が多く飛んでいますので、花粉症は非常に多い状態が続いています。
外出する機会が多くなる季節になりました。紫外線対策と花粉症対策を忘れないようにしましょう。
2012年4月第2週
インフルエンザ、感染性腸炎は先週と同程度で、未だ高い水準です。小児では喘息がやや増加しています。
水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、溶連菌感染症、伝染性紅斑(リンゴ病)は、先週と同程度に報告が見られています。成人で伝染性単核球症の報告がありました。
花粉症は先週に比べやや減少しましたが、非常に多い状態が続いています。皮膚科では、目のまわりを中心とした顔の痒みで来られる方が多く見られます。ヒノキの飛散が増えてきましたので、引き続き花粉対策を行ってください。
春先は思った以上に紫外線が強いため、外出時は紫外線対策も忘れないようにしましょう。
2012年4月第1週
インフルエンザは、B型が大部分で、A型が少しだけになりました。発生数は今週も先週と同じくらいですが、例年、B型が流行の主体になると流行は終息してきますので、もうすこしであろうと思います。
花粉症にともなう鼻炎、結膜炎は、引き続き非常に多い状態がつづいています。
感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は先週よりやや減少しました。
小児では、溶連菌感染症、水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)などが見られます。いずれも多くありませんが、このなかでは溶連菌感染症が比較的多くみられます。
子宮頸がんワクチン、小児肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン(インフルエンザ菌bワクチン)の3つのワクチンは、2012年3月で接種料金の公費補助が終了する予定でしたが、2012年4月以後1年間、公費補助が延長されることになりました。対象となる方で接種を希望される方は最寄の医療機関にお問い合わせください。
2012年3月第5週
インフルエンザは減少傾向にはありません。先週と同程度に見られて、多い状況が続いています。A型よりもB型の方が多くなってきています。
気管支ぜんそくは横ばいです。
小児では、感染性胃腸炎(おう吐下痢症)は先週に引き続き多めです。溶連菌感染症と水痘(みずぼうそう)がやや増加し、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は減少しています。百日咳がわずかですが報告されています。
今週も特に流行している皮膚感染症はありませんでした。流行性結膜炎(はやり目)は、はやっていません。
相変わらずスギ花粉が多く飛んでおり、花粉症は鼻炎、結膜炎ともに多い状態が続いています。また、目の周りの痒みや顔の痒みなどの皮膚炎症状を訴えて受診される患者さんも多く見られます。
スギ花粉のピークが過ぎると、ヒノキ花粉の飛散が始まります。スギ花粉症の方の7割は、ヒノキ花粉にも反応すると言われますので、気を緩めずに花粉症対策を継続しましょう。