流行中の病気情報一覧週間疾患情報
2011年10月第2週
前週に引き続き感染症は全体的に少なく、特に流行している病気はありません。
成人では、気管支ぜんそくや感染性胃腸炎は前週と同程度です。
小児では、前週一部の地区で流行していたA型インフルエンザは減っていますが、まだみられます。夏、非常に流行していた手足口病やヘルパンギーナ、伝染性紅斑(りんご病)は減少しています。百日咳の報告がありました。咽頭結膜熱(プール熱)の報告はありません。
特に流行している皮膚疾患はありません。
花粉症については、鼻炎はやや増加していますが、結膜炎は減少傾向にあります。流行性結膜炎(はやり目)は、はやっていません。
朝晩はずいぶん涼しくなり、日中との気温差(日較差)が大きく、体調を崩す人が増えてきています。健康に十分気をつけてお過ごしください。
2011年9月第5週(10
先週に引き続き、感染症は全体的に少なめです。
松山市内の一部地区の幼稚園でインフルエンザA型が流行しているとの報告がありました。
気管支喘息は成人では前週とほぼ同程度ですが、小児ではわずかに増加しています。手足口病やヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)、伝染性紅斑(リンゴ病)は減少しています。
秋の花粉による鼻炎は少しずつ増加しているようです。
流行性角結膜炎(はやり目)ははやっていません。
紫外線や汗による皮膚のトラブル、とびひも減ってきました。
朝晩はずいぶん涼しくなりました。気温の差が激しくなり、体調を崩す人も増えてきます。健康に十分留意してお過ごしください。
2011年9月第4週
残暑が続いており、運動会の練習などで熱中症をおこす方が見られます。もうしばらく注意が必要です。
感染症は全体的に少なく、流行しているものはありません。小児では手足口病やヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)、伝染性紅斑(リンゴ病)などが見られますが、多くはありません。またRSウイルスによる気管支炎や肺炎が少し出てきました。乳児では重症化することもあり注意が必要です。マイコプラズマ肺炎は小児のみならず成人でも報告されています。咳が強く続く方は診察を受けるようにしましょう。
小児でA型インフルエンザの報告がありました。
気温や天候の変化、運動会の練習での砂埃などで気管支ぜんそくの発作を起こす方が増えています。秋はぜんそく発作を起こしやすい季節ですので、ひどくなる前に治療を受けるようにしましょう。
秋の花粉症は引き続き見られますが、多くはないようです。
2011年9月第3週
成人では、感染性胃腸炎や気管支ぜんそくは先週と同程度に見られます。感染症は全般的に少なくなっていますが、異型肺炎がわずかですが報告されています。
小児では、手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)、伝染性紅斑(りんご病)が先週よりもやや増加しています。
今週も特に流行している皮膚疾患はありませんでした。流行性結膜炎(はやり目)は、はやっていません。
秋の花粉が飛び始めたようで、花粉症は鼻炎、結膜炎ともに増加しています。秋の花粉症の代表的な原因は、キク科のヨモギとブタクサで、道路わきや公園、河川敷などに多く生育しています。両花粉とも8~10月に飛散しますので、例年この季節に発症する方は、早めの予防と治療をお勧めします。
2011年9月第2週
成人では、気管支喘息や感染性胃腸炎は、若干減少しています。
小児では、まだ、手足口病の報告がありますが、増加傾向はありません。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、水痘(みずぼうそう)、溶連菌感染症、咽頭結膜熱(プール熱)は先週と同程度か、やや減少しています。
特に流行している皮膚疾患はありませんでした。夏も終わりに近づいて、ダニの被害が少し増えているようです。
花粉症は、鼻炎および結膜炎ともに、減少しています。流行性結膜炎(はやり目)も減少しています。
朝晩と昼間の気温の差が大きくなり、体調を崩しやすい時期になりました。体調管理には十分、気を付けてください。新学期が始まり、運動会の練習が始まった学校もあるようです。まだまだ日中の日差しが強く、気温も高いため、日焼け対策や熱中症予防に引き続き注意してください。
2011年8月第5週(9
成人では、気管支喘息、感染性胃腸炎は横ばいです。特に流行している感染症はありません。
小児では、手足口病、ヘルパンギーナはまだ報告がありますが、少数です。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、水痘(みずぼうそう)、溶連菌感染症、咽頭結膜熱(プール熱)は横ばいです。
皮膚科では伝染性紅斑(りんご病)が多いようです。
花粉症は鼻炎、結膜炎ともに少なめですが、そろそろヨモギ、ブタクサなどの秋の花粉が飛び始めます。毎年この時期に鼻水、くしゃみなど花粉症の症状が出る方はマスクなどで予防しましょう。眼科では流行性結膜炎(はやり目)が増加しています。
朝晩涼しくなってきましたが、昼間はまだ当分暑い日が続きそうです。熱中症、日焼け、食中毒には引き続き注意しましょう。
2011年8月第3週
成人では、気管支喘息は若干増加傾向ですが、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は横ばいです。A型インフルエンザの報告がありました。
小児では、手足口病、ヘルパンギーナはさらに減少しました。気管支喘息、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)はやや増加しています。伝染性紅斑(りんご病)が再びやや増加しており、成人でも見られています。
花粉症は鼻炎、結膜炎ともに少なめです。流行性結膜炎(はやり目)も流行っていません。
気温が高いため、汗による皮膚症状の悪化、伝染性膿痂疹(とびひ)なども引き続き見られます。海水浴やプールでの日焼けで受診される方が多数見られます。日焼け止めを過信せずこまめに塗りなおしましょう。
連日暑い日が続いていますので、水分を十分に取って、熱射病・脱水症にかからないように気をつけましょう。また食中毒を起こさないよう、食物の管理にも十分ご注意ください。
2011年8月第2週
8月になり、小児で流行していた手足口病とヘルパンギーナは大きく減少してきました。今シーズンの手足口病は、水疱が手足以外の場所に多く見られる、発熱が目立つ、など、昨年までの手足口病とは少し異なる症状が見られました。
小児では流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)を時々見かけます。溶連菌感染症、水痘(みずぼうそう)はほとんど見られなくなりました。
小児、成人ともに、気管支喘息は前週と同程度見られます。花粉症による鼻炎と結膜炎は先週に比べて増加しています。
今週も、流行性結膜炎(はやり目)の報告がありました。
胃腸炎は、細菌が原因のもの、ウイルスが原因のもの、両方が見られます。夏は食中毒など細菌性胃腸炎が多く発生するシーズンです。O-157など病原性大腸菌による胃腸炎なども松山市周辺で発生しています。この季節は食品の管理には十分に注意して、なるだけ加熱調理したものを食べるようにしましょう。
2011年8月第1週
成人では、気管支喘息や感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)が先週と同程度見られます。目立った感染症の報告はありません。
小児では、手足口病、ヘルパンギーナが急激に減少しました。気管支喘息はやや増加しています。咽頭結膜熱(プール熱)は横ばい、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、水痘(みずぼうそう)は減少しています。今週も引き続き、伝染性紅斑(りんご病)が多く見られています。
花粉症は鼻炎、結膜炎ともに先週と比べて減少しています。引き続き、流行性結膜炎(はやり目)の報告がありました。
まだまた暑い日が続きます。水分補給を心がけて、熱中症には気をつけましょう。最近、マスコミ等で水分とともに塩分も取らないと血管内脱水を防げないという報道もあり、塩分摂取を増やす方がいらっしゃいますが、高血圧で降圧剤を内服している方は塩分摂取量を増やすと血圧が上昇する危険がありますので、主治医とよく相談してからにしましょう。
2011年7月第5週
小児では手足口病、ヘルパンギーナが先週と引き続き多く報告されていますが、ピークを迎えたようです。現在流行している手足口病は、発疹がひどいケースが多く、発疹が出た後に指の皮がむけたり、爪が脱落したりするケースも見られます。
水痘(みずぼうそう)はやや増加し、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)と咽頭結膜熱(プール熱)は先週と同程度、溶連菌感染症は減少しています。
成人では、気管支喘息が少し増加していますが、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は減少しています。成人でも手足口病の報告がありました。また、インフルエンザの報告もありました。
激しい日焼けによる日光皮膚炎が多く見られています。
花粉症による鼻炎は先週と同じくらい、結膜炎は先週と比べて少し増加しています。流行性結膜炎(流行性角結膜炎)が、引き続き報告されています。
まだ暑い日が続きますので、熱中症に気を付けてください。屋外、屋内問わず定期的に適度な水分補給と、涼しい場所での休息を心がけるようにしましょう。