流行中の病気情報一覧週間疾患情報

2011年8月第2週

 8月になり、小児で流行していた手足口病とヘルパンギーナは大きく減少してきました。今シーズンの手足口病は、水疱が手足以外の場所に多く見られる、発熱が目立つ、など、昨年までの手足口病とは少し異なる症状が見られました。
 小児では流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)を時々見かけます。溶連菌感染症、水痘(みずぼうそう)はほとんど見られなくなりました。
 小児、成人ともに、気管支喘息は前週と同程度見られます。花粉症による鼻炎と結膜炎は先週に比べて増加しています。
 今週も、流行性結膜炎(はやり目)の報告がありました。
 胃腸炎は、細菌が原因のもの、ウイルスが原因のもの、両方が見られます。夏は食中毒など細菌性胃腸炎が多く発生するシーズンです。O-157など病原性大腸菌による胃腸炎なども松山市周辺で発生しています。この季節は食品の管理には十分に注意して、なるだけ加熱調理したものを食べるようにしましょう。

2011年8月8日

2011年8月第1週

 成人では、気管支喘息や感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)が先週と同程度見られます。目立った感染症の報告はありません。
 小児では、手足口病、ヘルパンギーナが急激に減少しました。気管支喘息はやや増加しています。咽頭結膜熱(プール熱)は横ばい、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、水痘(みずぼうそう)は減少しています。今週も引き続き、伝染性紅斑(りんご病)が多く見られています。
 花粉症は鼻炎、結膜炎ともに先週と比べて減少しています。引き続き、流行性結膜炎(はやり目)の報告がありました。
 まだまた暑い日が続きます。水分補給を心がけて、熱中症には気をつけましょう。最近、マスコミ等で水分とともに塩分も取らないと血管内脱水を防げないという報道もあり、塩分摂取を増やす方がいらっしゃいますが、高血圧で降圧剤を内服している方は塩分摂取量を増やすと血圧が上昇する危険がありますので、主治医とよく相談してからにしましょう。

2011年8月1日

2011年7月第5週

 小児では手足口病、ヘルパンギーナが先週と引き続き多く報告されていますが、ピークを迎えたようです。現在流行している手足口病は、発疹がひどいケースが多く、発疹が出た後に指の皮がむけたり、爪が脱落したりするケースも見られます。
 水痘(みずぼうそう)はやや増加し、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)と咽頭結膜熱(プール熱)は先週と同程度、溶連菌感染症は減少しています。
 成人では、気管支喘息が少し増加していますが、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は減少しています。成人でも手足口病の報告がありました。また、インフルエンザの報告もありました。
 激しい日焼けによる日光皮膚炎が多く見られています。
 花粉症による鼻炎は先週と同じくらい、結膜炎は先週と比べて少し増加しています。流行性結膜炎(流行性角結膜炎)が、引き続き報告されています。
 まだ暑い日が続きますので、熱中症に気を付けてください。屋外、屋内問わず定期的に適度な水分補給と、涼しい場所での休息を心がけるようにしましょう。

2011年7月29日

2011年7月第4週

 小児ではヘルパンギーナ、手足口病が引き続き増加しています。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は微増、水痘(みずぼうそう)、溶連菌感染症は減っています。インフルエンザの報告はありませんでした。
 成人では感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や気管支ぜんそくが前週と同じ程度見られます。
 皮膚科では、梅雨明けし日差しが強くなったため、激しい日焼けやあせも、虫さされで受診される方が多くなっています。
 花粉の飛散が少なくなり、花粉症は減っています。
 眼科では、流行性結膜炎(はやり目)が増加しています。
  ヘルパンギーナ、手足口病、咽頭結膜炎などの夏かぜの感染経路は飛沫感染(くしゃみや咳で飛び散った唾液からうつる)および接触感染(ウィルスが手について口や鼻からうつる)ですので手洗いやうがいをしっかり行って予防しましょう。またタオルの共有はひかえるようにしましょう。

2011年7月22日

2011年7月第3週

 小児ではヘルパンギーナ、手足口病の増加が続いています。現在流行している手足口病は、皮疹が腹部や背部におよぶものや、水ぶくれが大きいもの、発熱を伴うものも多いようです。溶連菌感染症、咽頭結膜熱(プール熱)は横ばいです。インフルエンザの報告がまだありました。伝染性紅斑(リンゴ病)は減ってきています。
 成人では感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や気管支喘息が前週と同程度見られています。
 皮膚科では、気温の上昇に伴い、あせも、とびひ、虫さされ、毛虫皮膚炎が増えてきています。また、アオバアリガタハネカクシの被害も多く出ています。 
 花粉症は耳鼻科では減少していますが、眼科では同程度見られています。流行性結膜炎(はやり目)の報告がありました。
 熱中症をおこしやすい季節です。水分および塩分補給もこまめに行い、無理をしないようにしましょう。

2011年7月15日

2011年7月第2週

 成人では先週に続きインフルエンザの報告はありませんでした。感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や気管支喘息は横ばいです。そのほか特に目立った流行性の疾患はありません。
 小児ではヘルパンギーナ、手足口病が先週よりもさらに増加しています。感染性胃腸炎、溶連菌感染症、咽頭結膜熱(プール熱)などは横ばいです。6月下旬でもまだインフルエンザの報告がありました。
 皮膚科では手足口病や伝染性紅斑が増えています。また、日差しが強くなり紫外線による皮膚のトラブルが引き続き見られます。降圧利尿薬を内服されている方の中には光線過敏症といった強い日焼けを起こす人もおられますので注意が必要です。
 花粉症は耳鼻科では先週と同じくらい見られましたが、眼科では先週と比べさらに減少しています。流行性結膜炎(はやり目)は流行っていません。
 梅雨の時期、蒸し暑い日が続きますが、水分をこまめに取り体調管理に気をつけて下さい。

2011年7月8日

2011年6月第5週(7

 成人では先週に続きインフルエンザの報告はありませんでした。感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や気管支喘息は横ばいです。そのほか特に目立った流行性の疾患はありません。
 小児ではヘルパンギーナ、手足口病が先週よりもさらに増加しています。感染性胃腸炎、溶連菌感染症、咽頭結膜熱(プール熱)などは横ばいです。6月下旬でもまだインフルエンザの報告がありました。
 皮膚科では手足口病や伝染性紅斑が増えています。また、日差しが強くなり紫外線による皮膚のトラブルが引き続き見られます。降圧利尿薬を内服されている方の中には光線過敏症といった強い日焼けを起こす人もおられますので注意が必要です。
 花粉症は耳鼻科では先週と同じくらい見られましたが、眼科では先週と比べさらに減少しています。流行性結膜炎(はやり目)は流行っていません。
 梅雨の時期、蒸し暑い日が続きますが、水分をこまめに取り体調管理に気をつけて下さい。

2011年6月29日

2011年6月第4週

 成人では、前回に引き続きインフルエンザの報告はありませんでした。感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)や気管支喘息は横ばいです。溶連菌感染症の報告がありました。
 小児では、ヘルパンギーナ、手足口病が増加しています。感染性胃腸炎、溶連菌感染症、咽頭結膜熱(プール熱)は横ばいです。水痘(みずぼうそう)と流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)はやや減少しています。インフルエンザはさらに減少しました。百日咳の報告がありました。
 耳鼻科・眼科ともに、花粉症は減少しています。流行性結膜炎は、流行っていません。
 小・中学校では、プールが始まりました。体調管理に気をつけ、のどのはれや目の充血がある場合には、早めに検査を受けましょう。雨の時期に入り、湿度の高い季節になりました。気温も上昇していますので、カビの発生や食中毒に注意しましょう。

2011年6月22日

2011年6月第3週

 インフルエンザは先週よりさらに減って、報告はごくわずかです。感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)、気管支喘息は横ばいです。
 小児科では、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)、水痘(みずぼうそう)、溶連菌感染症が引き続き見られます。手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜炎(プール熱)などの夏かぜも先週と同じくらい報告されています。
 伝染性紅斑(りんご病)は増加しています。
 皮膚科では、夏場に多い虫さされや毛虫による皮膚炎が増えています。
 花粉症は先週に比べ減少しています。イネ科雑草の花粉症は鼻や目の症状のほかに、のどのイガイガ感、咳、皮膚のかゆみなどが症状として出ることもあります。イネ科雑草の花粉は梅雨明け頃まで飛びますが、スギやヒノキの花粉のように遠くまで飛ぶことはありません。雑草の多いところでの作業、野山や川に近いところでの散策などの際には注意しましょう。

2011年6月15日

2011年6月第2週

 インフルエンザはさらに減っていますが、まだ、少し報告があります。
 小児では、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、溶連菌感染症が、多くはありませんが増加しています。水痘(みずぼうそう)は減少傾向、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は横ばいです。
 手足口病、ヘルパンギーナなどの夏かぜが見られるようになりました。
 伝染性紅斑(りんご病)が引き続き見られます。一旦皮膚の症状がおさまっても、日光にあたると再びでてくることがありますが、再発ではないので心配はいりません。大人の方は、発熱や関節症状が強いので、家族の方は注意が必要です。
 雨の日が多くなったせいか、アレルギー性鼻炎は減少しています。
 皮膚科では虫さされ、毛虫皮膚炎で受診される方が増えています。また、薬剤性と思われる光線過敏の患者さんも多くなっていますので注意しましょう。

2011年6月8日